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コラム

6月病を予防しよう!

2016年3月17日

コラムカテゴリ:ビジネス

5月病という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
新入社員が4月に入社し、入社から約1ヶ月経過して、慣れない環境での疲労やストレスが、
ゴールデンウィークという長期休暇により一気に表面化してしまうことが5月病の典型的な形です。

最近では、この5月病を何とか乗り越えたが、6月病というのが流行っているようです。
「石の上にも3年」どころか、わずか3ヵ月で辞めてしまう状況。
何とかしたいですよね。
東洋経済新聞によると、6月病には3つのタイプがあるようです。

①大きい目標を持っているが、「足元の基本スキルが追いついていない」タイプ
  このタイプは、下積み仕事ではなく、いきなり華やかなわかりやすい仕事をしたがりますが、
  まだそれだけの力が追いついていない状況です。
  口癖は「何のためにやるんですか?」
  自分にとっての意義が、腑に落ちていないので、動かないことも多いのです。
  この手のタイプには、丁寧に仕事の目的を伝え、目標達成のためには下積みの期間が
  必要だと認識させることです。  

②「優等生」タイプ
  そつなく、まじめに言われたことはやるが、そんな人が、突然、辞めてしまうことがあります。
  学校の成績は優秀。
  でも、失敗の経験がほとんどないので、「失敗したくない」「レールから外れたくない」といった
  心理に陥り、焦る。
  ちょっとしたことに一喜一憂し、すぐに落ち込む。
  ちょっとしたストレスを抱え込みがちで、こうした「ガラスの優等生タイプ」は打たれ弱いのです。
  上司から積極的に声をかけ、早めに悩みを汲んであげることが必要です。

③「自信満々プライド」タイプ
  上司にも議論を挑んでくるタイプで一部の人は「意識高い系」という感じです。
  この手のタイプは基本的には地頭はいい、ともすると、上から目線の場合もあります。
  実際に最初から少しエラそうに振る舞い、
 「うちの部の○○先輩はちょっと視野が狭い」
 「この環境では学ぶことは少ない」など、どこかで自分勝手な評価をしていることも
  往々にしてあります。
 この手のタイプには、本人が意識高い系で実際以上にできると思っている「自信過剰型」
 なので、うまく「失敗の経験」をさせながら、自分の実力を思い知ってもらうこと。
 先輩としての力の差を見せつけることも大事なポイントです。

いずれも共通して言えることは先輩や上司が新入社員に関心を持つこと。
関心を持つとどのタイプか判断できますし、早い段階で適正な指導を行うこともできます。

4月に入社する社員が6月病にならないよう今から意識しておきましょう。

この記事を書いたプロ

北出慎吾

社会保険労務士として企業の成長に寄り添う人事労務のプロ

北出慎吾(北出経営労務事務所)

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