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ゼンマイ式時計のメンテナンス。サビの問題についても

2012年10月24日 公開 / 2014年6月3日更新

テーマ:分解掃除(オーバーホール)

コラムカテゴリ:くらし


まず、機械式時計は、巻かれたゼンマイが解ける力を駆動力として各歯車に伝達し、針を一定の速度で動かす機構のことです。
一つ一つの歯車やパーツが働くとき、金属と金属、金属と穴石(赤い人口ルビー)との間に摩擦が生じます。 その摩擦を軽減するために、様々な特性を備えた時計専用オイルがさしてあります。

時計は潤滑油がきれいな状態でのみスムーズに動きます。しかし、オイルは少しずつですが常に蒸発しているので、一定の時間が経過するとメンテナンスが必要になります。
ここでメンテナンス(オーバーホール)しないと部品の摩擦は増加します。その摩擦は機械の動きを止めようとする力として働きますが (ここで止まってしまえば部品も痛みませんが)ゼンマイの”時計を動かそうとする力”はそれよりも強いので、 時計は無理をしながら、パーツを消耗しながら作動し続けることになります。






そのために時計が大幅に遅れたり、止まったりする症状が出たときにはパーツはひどく痛んでおり (このケースでは”メンテナンス”ではなく”修理”が必要になります。)
多くのパーツ交換が必要になり、 高額の費用がかかってしまうのです。



もうひとつ、サビの問題もあります。すべてのパーツは金属であるかぎり、いづれはサビます。
一度さサビが出てしまうとそれは急速に増えていきます。 つまり、”サビがサビを呼ぶ”のです。
しかし[サビが出る寸前]または[サビの出始め]に洗浄し、金属の表面を元の状態に戻してしまえば、
サビにとってはゼロからのスタートになります。
サビが多くなりすぎないうちにゼロに戻してします。
これもメンテナンスの役目です。




時計のメンテナンス次第で永く使えるかどうかが決まります。どのようにして使うかはお客様しだいですが僕は永く使ってもらいたいです。時計の修理で相談がありましたらお電話ください。

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オメガ スポードマスタークロノグラフの分解掃除の展開解説はこちら

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なぜ分解掃除が必要なのか?最初に読んでいただけると時計のメンテナンスの事がわかります
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この記事を書いたプロ

川口誠

時計修理のプロ

川口誠(時計工房 勇進堂)

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