金価格の現在地

池田正一

池田正一

テーマ:時事ネタ

さて今日は「金価格の現在地」というお題です。

当店では、まん延防止等重点措置が終わってから目に見えて忙しくなってきました。
このコラムも「書かなければ…」と思いつつなかなか書けませんが、そんな中、予想外に金価格が動いてしまっています。
ということで「金価格の現在地はどうなっているのか」を今年も半分終わったタイミングで書こうと思います。

まずは、こちらの記事をご覧ください。

JPモルガン、5000億ドルの現金保有 金利上昇待ち=CEO
https://jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN2DQ24M

こちらの記事によりますと、
・今後9カ月で上昇すると予想
・(約5000億ドルの現金を蓄えによって)JPモルガンは金利上昇から恩恵を受ける状況にある
・経済は非常に堅調となる見通し
ということが書かれてあります。

この記事は6月15日の記事だったのですが、この時は金価格が「純金インゴット¥7,040-/g」という高い水準に達していました。
ですので、まだ金価格はこの金利上昇という予想に追いついていない状況だったのですが、6月17日に大きく金価格が動きます。

6月17日の金価格を見てみますと…


2021.6.17 金買取価格
純金 インゴット
¥6,900-
前日比-100円


このように、一日でマイナス100円という大きな値下がりとなりました。
ここからマーケットが「金利上昇への期待」で動いていくこととなります。

では、株価を見てみましょう。

6月17日の日経平均株価
2万9018円33銭(前日比272円68銭安)
で取引を終えています。

この株価下落の動きは、前日の16日にアメリカFOMCで「2023年中にゼロ金利政策解除の方針を示した為」だということです。
つまり、冒頭で紹介したJPモルガンの予想が当たるということになりそうです。

ということで、金価格の現在地は以下のような状況になると思われます。
・金(ゴールド)をもっていても金利が付かないので現金(マネー)が人気となる
・アメリカの現金(ドル)に人気が高まることによって円安ドル高の圧力を受ける
・この結果、金(ゴールド)は下落の圧力を受ける
・但し、円安により極端な金価格の下落とはならない




それではまた、次のコラムでお会いしましょう。







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