盗難されたロレックスの事件

さて今日は「盗難されたロレックスの事件」というお題です。

まずはこちらの記事をご覧ください。

「警官、盗んだロレックスを店に持ち込んだら…被害者の購入店だった」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210602-OYT1T50038/

現職警察官の盗難事件ということで、大変残念な事件ですね。
毎日どこかで警官が逮捕されるという世の中になってしまいました…。
では、警察への戒めの意味も込めまして、この事件を質屋の目線で解説したいと思います。

まず「名古屋市内のブランド品店と書かれてありますが、これは恐らく質屋なのではないかと思います。
買取専門店と呼ばれるようなお店もありますが、今回、腕時計3本と指輪1点でおよそ1000万円となるという事から名古屋の有名な質屋なのではないかと思いますね。買取専門店に買取に出すには、金額が大きすぎると思われます。

また「被害男性の購入店舗だったことから発覚」と書かれてありますが、上述のように1点が250万円となるような高額なお品物の場合、これはもちろん質屋であれば何のお品物だったか覚えていますし、防犯上の観点から伏せますが、どのお品物だったか調べれば分かるんですね。
ですので、質屋が機転を利かせて警察に通報したのでしょう。

さらに、こちらの事件は他の記事にはこのように書かれています。

「23歳巡査の男逮捕…会社役員宅に侵入しロレックス等計1千万円相当盗んだか「捜査で前に訪れた事がある」」
https://news.goo.ne.jp/article/tokaitv/nation/tokaitv-20210602-0018-174996.html

こちらの記事には「代金の振込先の口座から岩永容疑者が浮上」と書かれてありますが、なんとも微妙な言い回しですね。

というのは、お品物を買い取る際、身分確認の証明書が必要なんです。通常、免許証を提示されるお客様が多いのですが、この他「健康保険証」「パスポート」「障害者手帳」「住基カード」「住民票の写し」これらも身分証明書となります。

「代金の振込先の口座から岩永容疑者が浮上」とわざわざ記事に書いているということは、上記のような身分証明書を「偽造」していた可能性が出てくると思います。もし、そうだとすれば大変「悪質」であると言わざるを得ないですね。

被害者男性宅が同署管内にあったということで、約2年前に別の事件の捜査で1度訪れたことがあったという事ですから、どこに何のお品物が置いてあるのか事前に分かっていたのでしょう。
捜査で知り得た情報を元に窃盗を行うのですから、まぁなんとも酷い事件ですね。

当店には、警察からの感謝状を飾ってありますが、これまで警察への捜査には協力をしてきています。
そして、これからも警察の捜査には協力し続けます。
ですので尚更、警察には襟を正して欲しいと思いますね。




それではまた、次のコラムでお会いしましょう。







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