押し買い
ちょっと信じられませんが、インフルエンザが流行し始めた様子。
インフルエンザ「流行開始」という水準に達しているそうです。
これも異常気象の影響なのでしょうか。
さて今日は「5G」というお題です。
8月29日のコラムで、
”中国にとっての国家の核心利益とは何なのでしょうか。”
と書きましたが、今日のお題の「5G」は「国家の核心利益」と言えるもののようです。
まず、5Gとは何なのでしょうか。
5G・・・第5世代移動通信システム。5th Generationの略。
では、過去の世代、つまり1Gからの歴史を振り返りますと、
1G・・・電話
2G・・・電話とメール
3G・・・電話とメールとデータ送信
4G・・・電話とメールとデータ送信と動画通信
このような歴史なんですね。
では、この第5世代移動通信システムの特徴はと言いますと、
・(4Gと比べて)低遅延
・(4Gと比べて)高速
・(4Gと比べて)大容量
・(4Gと比べて)多接続
このような特徴が挙げられます。
5Gになると、4Gに比べて、
・通信速度が100倍
・同時接続可能な機器の数が100倍
・遅延が1/4まで短縮
このような進化を遂げます。
そして、このような進化を遂げることで具体的にどうなるかと言いますと、仮に、車を遠隔操作した場合こうなります。
<時速60kmで走行しているクルマの場合>
4G・・・遠隔でブレーキをかけても、クルマが止まり始めるまでに1.7メートル移動してしまう
5G・・・遠隔でブレーキをかけても、クルマが止まり始めるまでに1cm以下しか移動しない
車を運転する方なら分かると思いますが「さぁブレーキを踏もう」と思ってから、1.7メートルも空走してしまっては危なくて仕方がないですよね。つまり、4Gでは、車の遠隔操作は難しいという事になります。
逆に、5Gの場合「さぁブレーキを踏もう」と思ってから空走距離が1cm以下なのですから、これはもうほぼ「現実の感覚」に近い操作感覚となるのでしょう。
という事で、5Gを利用すれば「車」「重機」「飛行機」などの「遠隔操作」が可能となる訳です。
ですので、こうなってくると世の中が「ガラリ」と変わる可能性が出てきます。
話を「中国にとっての国家の核心利益」に戻しますが、「5G」というものは「中国にとっての国家の核心利益」に位置付けるものとして十分に価値があるものだと思います。
したがって、いくらアメリカが関税を上げてきたとしても、この「5G」という技術を手放す訳にはいかないのです。
米中貿易戦争は「国家の核心利益」を争う戦争なのだと思います。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
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