毛皮の倫理
お祭りが終わり、そして、えひめ国体も終わり、なんとなくバタバタしていた雰囲気も落ち着きを取り戻しているような気がします。
そろそろ、おせちの予約も始まっているようですし、このまま年末まで一気に進んでいきますね。
さて今日は「アメリカ高級皮革ブランドのコーチ 社名変更の誤解」というお題です。
ニュースや報道などでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、COACH(コーチ)が社名を「Tapestry(タペストリー)」に変更すると発表し、様々な所から反発の声が上がっているようです。
しかしですね、そうも勘違いしている方が多いと思うのですが、別に、COACH(コーチ)というブランドが無くなる訳ではありません。
元々、COACH(コーチ)というブランドで始まりましたが、現在では…
・2015年 高級靴ブランドのスチュアート・ワイツマンを買収
・2017年 ケイト・スペードを買収
と、ブランドの多角化を進めており、これらのブランドを傘下に納める会社の名前が「Tapestry(タペストリー)」となる予定です。
つまり、Tapestry(タペストリー)という会社は「COACH(コーチ)」「スチュアート・ワイツマン」「ケイト・スペード」というブランド群から成る企業体という事なのです。
これまでこのコラムでも何度も書いてきましたが、世界的に見た場合、高級ブランドは買収を繰り返すことで世界三大高級ブランドグループに集約されてきており、この巨大なブランドグループに対抗していく為の戦略が今回の社名変更ではないかと思われます。
世界三大高級ブランドグループと呼ばれるモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)、ケリング(KERING:※旧名:PPR)、リシュモン(Richemont)といった言葉が一般消費者にはあまり馴染みが無いのと同じく、今回の「Tapestry(タペストリー)」という社名も一般消費者には、あまり関係が無い話かもしれません。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
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