金買取業者やプラチナ買取業者の悪質業者にご注意下さい!
さて、今日のコラムですが、「ウクライナ情勢と金価格の関係」についてお話したいと思います。
この池田質舗のコラムをずっと読んで頂いている方は、今回のお題に「ピン」ときた方もいらっしゃると思います。
ここでは、「ピン」ときていない方を想定しながら、お話したいと思います。
ニュースなどで、ウクライナ情勢について報道されていると思います。また、ソチオリンピックもありましたし、ロシア方面に皆様の目が向く事も多かったのではないかと思います。
まず、ウクライナについて簡単に説明しますと、ウクライナは、地理的に、EUとロシアに挟まれています。このため、ウクライナの西側(西欧諸国側)の人々は、親ヨーロッパ、ウクライナの東側(ロシア側)の人々は、親ロシアという状況にあります。特に、ウクライナの東側には、ロシア人が多く住んでおり、民族的な意味でも、新ロシアなのです。
このウクライナは、1991年のソ連崩壊によって独立しましたが、この独立以後、ずっと、ロシアと西欧(アメリカを含む)がウクライナを自分達の仲間にしようと、綱引きをしている状況が続いていたのです。
具体的な出来事は置いておいて、そもそも、ウクライナを取り巻く状況はこんな状況でして、色々な意味で不安定な状況がずっと続いていたのです。
そして今回のこのウクライナ情勢では、ロシアが相当強く綱引きをし始めました。この事で、ウクライナは、かなりロシア側に寄っていると私は思っています。しかし、西欧諸国も黙ってはいませんので、何とか綱を引き返そうとしている訳です。
と、このように、世界のどこかで、紛争や戦争、あるいは自然災害などで政情不安が起きた場合、金の価格は上がる事になります。いわゆる「有事の金」という現象です。金は、大昔から、普遍的な価値を有しています(これは過去のコラムでもお話した通りです)。ですので、紙幣を持っているよりも、「金」を持っていたほうが安全なのではないかと、皆が思いますから、政情不安が起きた場合、皆が争って金を買い求めます。ここ結果、金価格が上がる訳です。
加えて、最近の傾向として、先ほどの言葉をもじって言いますと、「有事の円」という現象も起こるようになっています。世界の通貨を見た場合、先進諸国は、多かれ少なかれ財政的に借金を抱えています。また、先進国であるが故に、経済的な発展性は乏しいとも言えます。逆に、新興国については、将来性や発展性はあるものの、財政的な意味では成熟しておらず、通貨の対する不安やリスクは常につきまといます。
このような中、日本の「円」は、世界各国の通貨と比べた場合、健全な通貨の部類に入ります。日本は日本で色々な問題を抱えていますが、それでも、世界的に見ると、健全な通貨だと判断されます。ですので、政情不安が起きた場合、円が上がる傾向が見受けられるようになりました。
という訳で、今回のウクライナ情勢を我々質屋の側から見ると、金は上がると思います(しかし、円も上がりますので、相対的な意味では、その上がり具合は少ないかもしれません)。
このコラムでも触れましたが、何ヶ月か前の「シリア情勢」の時は、「短期に収束する」という見込みの元、政情不安が起きたにも関わらず、金の価格は上がりませんでした(下がった)。ですが、今回のウクライナ情勢は、長引く事が予想されますので、シリア情勢の時とは違っていると思います。
もしも、このウクライナ情勢が、新たな冷戦の始まりであれば、不安定な状況が常態化しますので、こうなると、これはこれでまた違った影響を金価格に与えるかもしれませんが、当面の状況は、金価格は上がる方向だと思います。
少しでも、皆様の暮らしのお役に立てれば幸いです。
それでは、また、次回コラムでお会いしましょう。
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