ルイヴィトンとオードリーヘプバーン
さて、今日は、「急な出費でお金が必要になったら...」についてお話したいと思います。
前回のコラムで偽装質屋についてお話しましたが、そもそもこのような偽装質屋が利用されるのも、急な出費でお金が必要になったりして、小口のお金が必要になる事があるからだと思います。例えば、「友人の結婚式に呼ばれる事になり、急遽、ご祝儀を準備しないといけなくなった」あるいは「車を車検に出したらアレコレ修理が必要になってしまった」など、どうしても小口のお金が現金で必要になることがあると思います。
このような場合、すぐに思いつくのが「消費者金融」だと思います。一昔前で言う「サラ金」ですね。
では、この「消費者金融」と私どものような「質屋」は一体何が違うのでしょうか。この両者は、私たちにとって、少なくとも銀行よりはもっと身近な存在です。庶民にとっての、いわゆる「民間金融」として発達してきました。ではここで、この両者の違いを説明したいと思います。
まず、この両者は、対象となる法律が違います。消費者金融は「貸金業法」に基づいた営業、質屋が「質屋営業法」に基づいた営業が義務付けられています。ですので、同じ民間金融と言えど、そもそも遵守すべき法律が違っています。
また、融資の際のこの両者の違いは、担保の有無が違っています。消費者金融は、「担保無し」で融資を行います。しかし、質屋は、「お品物」を「担保」として融資をします。この結果、質屋でお金を借りるという事は、お品物の価値の範囲でお金を借りる事になり、もし返済が不可能になっても、お品物を手放すだけで済みます。
最後に、この両者の最大の違いは、取り立て(返済の催促)の有無です。消費者金融の場合、法律での規制がどんどん厳しくなり、多くの消費者金融は過剰な取り立てを行わなくなりましたが、やはり今でも、自宅や実家、職場にまで来て、悪質な取り立てを行って問題になるようなケースがあります。
しかし、質屋の場合、取り立て(返済の催促)をする事はありません。返済が出来なくなった場合、お預かりしているお品物を頂く事で、ご融資は終わります。ですので、質屋でのご融資は、非常に安心感が高いと思います。
いかがでしたでしょうか。
アベノミクスにより、少しずつ物価が上がってきています。この物価の上昇は回り回って給料のアップに繋がるのですが、もうしばらくは回り回るのに時間が掛かります。本格的に景気が良くなるには、まだ時間がかかりますので、もし小口でお金が必要になった場合、「質屋を利用する」という選択肢を覚えておいて下さい。きっと、皆様の手助けになると思います。
少しでも、皆様の暮らしのお役に立てれば幸いです。
それでは、また、次回コラムでお会いしましょう。
有限会社池田質舗