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坪井央樹プロのご紹介

「三足のわらじ」で知財を守る。特許請負人は元エンジニア(3/3)

坪井央樹 つぼいひでき

特許が株主にも影響を与える時代 よりよい未来のために

 ページをめくり、試しに1問挑戦してみると「あ、解ける」。次第に問題と向き合うことにのめり込み、気がつけば弁理士試験を受けていました。その後、大手特許事務所で弁理士として働き始めます。

 「難しいことが好きなんですね。人がやりたがらないから」

 あえていばらの道を選ぶ理由は、師事した工学者、故・三浦宏文先生の教えがあったから。当時、修士論文の担当教員だった「二足歩行ロボットの生みの親」から「難しいところで戦っていかなきゃ人間だめだ」という姿勢を学んだ様子。「それを実践し、結果を出し続けた三浦先生だからこそ学べた」と坪井さんは振り返ります。

 これまで弁理士として約10年、1000件ほどの案件に関わってきました。以前手がけた一部上場企業の案件では、特許出願中のAR(拡張現実)技術が評判を呼び、同社の株主総会でも話題に。株主からは「この特許はいつ権利になるんだ」と質問も飛び、回答のための文書も作成しました。「まさか総会に関わることになるとは」と、自身の仕事の重要さを再認識した瞬間でした。

 「特許でいろいろなことが起きる時代になってきました。これからはその特許が、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献する技術かどうかなども意識していかなくてはいけないと思います」

 よりよい未来の一翼を担うためにも、坪井さんは日々、特許出願の書類に目を通し続けます。

(取材年月:2021年4月)

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