【鴨が葱を背負ってやって来る】ワンルームマンション投資セミナーの危険な罠
今、シゴトで千葉市郊外のカフェに来ています。
千葉市と言っても周囲はとても森や畑が多いところで、家が少ない田舎です。
席につくと、近くのテーブルで向かい合って話をしている2人の男性の会話が耳に入ってきました。
会話の一部をちょこっとご紹介します。
Aさん:調整区域ですから、売っても他の人は家を建てられないですから。他の人には使えない土地ですから。他の有効活用の方法はありませんので。
Bさん:30年ってすごく長いですよね。大企業だってこの30年にどんどん潰れていったし。これからの30年間だって色んな事が起きますよね? 運営会社が潰れたらどうしたらいいんですか? 潰れた場合の保障とか無いんですか?
Aさん:もちろん運営会社の倒産不安もありますし、とはいえ保障とかはありません。でも万が一そのような事がありましたら、私たちも返済方法などについて相談させて頂きますので、その時の状況に応じて判断させて頂きますので。。。
Bさん:うーん、そうですか~、やっぱり保障とか無いんですね~。
Aさん:はい、そうなんです。では、こちらの書面に署名と捺印をお願いします。
→Bさんが書類にサインと押印。。。以上
どうやら、Aさんは銀行員で、Bさんは地主(の息子)さん。
地主のBさんは、見渡す限り森や畑ばかりのこの千葉市郊外に、アパートを建築しようとしているようです。
しかも、あの30年一括借り上げです。
大東建託かレオパレスか大和ハウス工業か積水ハウスかセキスイハイムか旭化成ヘーベルメゾンかわかりませんが、恐らく不動産投資未経験の地主さん(といっても50才前後)を鴨にして、銀行も協力してネギを背負わせた感じです。
銀行員は今日の目的である署名捺印が終わると即座に帰り支度を始める。
そして私は、葱を背負った鴨と、銀行員が店を出ていく後ろ姿を見届けるのでした。
おしまい。。。
クルマを買う前に運転の仕方を学びますよね?
でも、30年一括借り上げというシステムは「自動運転技術」と同じなのです。
カーブを安全に曲がり切れないし、交差点を右左折出来ないし、他の車や人に道を譲れない。
自動運転に全て任せたら事故りまくりで訴訟が絶えなくなってしまう。だから人がハンドルを握って事故らないように人が判断しながら運転するのです。
全てお任せしたオーナーとハウスメーカー間の訴訟が絶えない点も「30年一括借り上げ」の特徴ですね。
にもかかわらず、「30年一括借り上げだから安心」という言葉が新聞広告に掲載される。
あまりにも無責任だな、と感じてしまいます。
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