不動産会社の社長が読んでみた@正直不動産第2巻&大島てる
前回の不動産売却の裏側にある【囲い込みの実態】に続いて、今回は【物件の囲い込み】による売却活動の失敗実例について取り上げてみます。
まだ読んでいない人は、↑のリンクから先にご覧ください。
実際に、最大手とも言われることもある有名な仲介会社に売却を依頼した方で、【物件の囲い込み】によって、相場よりも10%以上も安い価格で、半年以上経ってからようやく成約したというケースもありました。
値引き率10%というと『売れ残ったお惣菜に貼られる閉店前の半額シール』に比べれば大したことないような気もしますが、コレが不動産ともなりますと、5000万円の物件なら500万円も安く、3000万円なら300万円も安く売却されてしまうことになるワケです。。。
実際、不動産仲介会社は【高く売る】ことは一切興味がなく、【両手契約】することに全力を注ぐため、売主さんの不動産が今よりもっともっと安くなることを心から望んでいます。
先日、あるお客様からこのような話を聞きました。
『以前購入した物件は、大手さんが元付けだったのですが、他社経由で問い合わせたら紹介してくれなかったので、数か月後に結構値下がってからその会社に直接問い合わせてみました。その時は【囲い込み】のおかげで結果的に安く購入することが出来ましたよ』。
買う人から見れば『囲い込みのおかげでウン百万円も安く買えました』ということで、【メリット】にはなりますが、コレって何か違いますよね。。。
どこが違っているのか?
それは、【囲い込みという行為そのものが、売主様に対する背信行為】なのです。
1人でも多くの仲介マンが、そして1社でも多くの不動産仲介会社が、これまでの間違った認識を改善し、中古不動産市場の流通健全化に努め、市場全体の活性化に寄与することを願うばかりです。
念のためお伝えしておきますが、マリブ不動産コンシェルジュでは囲い込みは一切しておりません。
ですが、千葉県内においても、各市町村の中でより人気のあるエリアや、総武線・京葉線沿線の駅近物件などは【囲い込み】をしている不動産仲介会社さんが意外と多いです。
不動産の購入・売却・賃貸の世界は、【知らない人が損して、知っている人が得をする】業界です。
ですから、『自分たちはわからないから全て不動産屋さんにお任せしよう』という考え方自体がそもそも間違っているということに、誰もが気づかなくてはいけません。
【囲い込み】によるデメリットを知ってしまったあなたが次に知るべきは【どのように囲い込みを防ぐのか?】です。
また次回ゆっくりお話ししたいと思います!
では。