悩みを話せる場を持とう/心のワンオペをやめよう
「子どもがなかなか勉強しない」
「やりたいと言って始めたピアノなのに、毎日練習しない」
「リフティングを練習するように言われているのに、全然やらない」
「試験前の大事な時期なのに、集中して頑張れない」
そんな風に仰るお母様、多いですね。
確かに、私も我が子達に、似たような心配をしたことが多々ありました。
子どもって、
“やらなきゃいけないこと”や、“やれって言われたこと”は、
基本、身が入りませんからね~(^-^;)
親としては、そんな我が子にやきもきさせられるわけです。
では、どうすればいいのでしょう。
いくつかポイントはあるのですが、
まず、今日は私の長男の事例を踏まえて、お伝えしたいと思います。
うちの長男は、大学に入るまでに、
私の実家に住まわせて貰いながら一浪をしたのですが、
2回目のセンター試験の1か月前、
「なんか身が入らないように見える」と
私の母から電話がありました。
もともと、私の母は心配性ですから、話半分に聞いてはいたのですが、
一応電話で話してみようと思い、長男に電話をしたところ、
なんだか、自分の進路について、
「本当にやりたいことなのか」
と考えてしまっていたようでした。
そこで、
ここは、コーチングで引き出してみよう、と、
トークを、母親モードからメンタルコーチモードに、
さりげなく切り替え ^^
そうしたら
出てきたのです。
「寝ずにやっても楽しかったこと」
「こんなことをやれたら、人生楽しくなる!と思うこと」…
「本当はこれを勉強したかったんだ!」
そこから、長男は急に路線変更。
大学を調べ直し、大学の願書も、一から取り直しました。
それからは、
身が入っていないようだ、なんて言葉を
周囲に言わせることもなく、
集中力を持続させて
見事、第一希望に合格したのです。
そして
何よりすごいと思ったのは、
大学に入ってからのこと。
小さい頃から勉強なんて大してやってこなかった長男ですが、
(基本、うちの子達には、塾やお勉強系の習い事はさせていません。
遊びなどから学ぶ時間や、必要な睡眠時間を減らしたくないので。)
大学1年か2年の時に、
「お母さん。
大人の人達は、大学時代にバイトや遊びから学ぶことも大事というけれど、
本当に勉強に専念できる時間も、大学時代しかないんだよ。」
と、のたまったのです!
これは、学生時代に一夜漬け三昧だった私にとっては、
本当に私の子が言った!? と、驚きを隠せませんでした!
そして、
びっくりするような熱心さで、勉学と制作に没頭しています。
長男の例でわかる通り、
周りがなんと言おうと、状況がどんなであろうと、
結局、自分がそれに
「自分なりの大切な目的」
を見いだせない時には、
身を入れて動くことはできません。
長男の転機は、
コーチングで
・「自分の過去の楽しかった場面」を思い出し、
・それの「どういう要素が楽しかったのか」を挙げ、
・「本当はどうしたい」ということをしっかり理解した時に
訪れました。
そこで、まずはひとつ、アドバイスです。
もしも、お子さんが今やっていることに身が入らず、
やらなくちゃいけない時なのに集中できないということがあれば、
まずは、問いかけてみてください。
「今までで楽しかったことはなに?」
「それのどこが良かったの?」
子どもによって、まったく違う答えが出てきます。
その「楽しさ」を受け止め、理解して、
「じゃ、その楽しさは、どうすれば大きくなるかな」
と、一緒に考えてみてあげてください。
一度で結論が出なくてもいいのです。
こう考えるきっかけが出来れば、
まずは、ひとつの進歩です。
…この続きは、また明日。