36.【番外知識】「聞いたことはある」では済まされない! 現代マーケティング用語の基本
皆様、こんにちは。株式会社吉和の森八戸web制作集客の森和吉です。
前回(第68回)は、お問い合わせ直後に送られる「自動返信メール」に体温(人肌感)を吹き込み、お客様を安心させる方法についてお話ししました。
自動返信でお客様の不安を和らげたら、次はいよいよ、あなた自身の手でお客様に「本当のお返事(初回返信)」を送る番です。
今回は、この1通のメールでライバル会社に圧倒的な差をつけるためのお話です。
テーマは、「自動返信の次が本当の勝負!『相見積もり』を圧倒する初回返信メールの黄金ルール」です。
質問にただ答えるだけの「事務連絡」になっていませんか?
お客様から「〇〇の修理はいくらくらいかかりますか?」というお問い合わせが来たとき。
多くの中小企業は、急いでこのように返信してしまいます。
「お問い合わせありがとうございます。〇〇の修理は概算で〇万円〜となります。ご検討のほど、よろしくお願いいたします」
一見、質問に正しく答えている丁寧なメールに見えますが、実はこれでは失格です。
お客様が複数のお店に同じような問い合わせ(相見積もり)をしていた場合、このような「事務連絡」のメールを送ってしまうと、お客様は単に「金額の数字」だけを見て他社と比較し、一番安いところへ行ってしまいます。
見積もりよりも先に「共感」を届ける
お問い合わせをしてくるお客様は、ただ値段を知りたいだけではありません。「自分の困りごとを分かってほしい」「親身になってくれる専門家を探している」という強い感情を持っています。
ですから、金額や条件を提示する前に、まずは必ず「共感のメッセージ」を添えてください。
「〇〇様、この度は雨漏りでお困りとのこと、昨日の大雨では本当にご不安でしたね。まずはご家族のお怪我などがなく、何よりでございます」
「長年大切にされてきたお車に傷がついてしまったとのこと、お辛いお気持ち、お察しいたします」
実店舗で例えるなら、病院の先生がパソコンの画面ばかり見て「じゃあこの薬を出しておきますね」と言うか、あなたの顔を見て「それは痛かったですね、辛かったですね」と声をかけてくれるかの違いです。
最初の1行で「あ、この人は私の痛みを分かってくれている」と感じてもらえれば、その時点で価格競争からは一歩抜け出すことができます。
スピードと「次の一歩」の提案
共感を伝えた後は、もちろんお客様の質問に対して誠実に答えます。そして最後にもう一つ重要なのが、お客様が次に何をすればいいのかという「ハードルの低い次の一歩」を提案してあげることです。
「実際の状況を見ないと正確なお見積りが難しいため、もしよろしければ、明日5分だけお電話でお話しできませんか? ご都合の良い時間帯を返信いただければ幸いです」
「LINEで写真を1枚送っていただければ、すぐにおおよその原因がわかりますよ」
このように、お客様が考え込まずに直感で動けるような「簡単なパス」を出してあげるのです。
画面の向こうの「人」へ、今日一番のラブレターを書こう
お問い合わせへの初回返信は、単なる業務連絡ではありません。
まだ見ぬお客様との初めての対話であり、あなたのお店の「人肌感」を直接届けることができる最大のチャンスです。
効率化を求めてテンプレートをそのまま貼り付けるのではなく、画面の向こうにいるお客様の顔を思い浮かべながら、今日一番のラブレターを書くつもりで、心を込めた1通を送ってみてください。その温かい思いやりは、必ずお客様の心を動かします。
このコラムでは、WebやSNSが苦手な方にもわかりやすく、集客につながる考え方や実務のヒントをお伝えしていきます。青森・八戸をはじめ、地域で事業を続ける方にとって、少しでも前向きな一歩につながればうれしく思います。


