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冬の乾燥肌は「外」と「内」から起きている

岩本益宏

岩本益宏

テーマ:今さら聞けない

40代女性が知っておきたい、冬と夏の水分補給の違い


冬になると、指先のひび割れやかかとのガサつき、顔のつっぱりなど、乾燥トラブルが増えやすくなります。
保湿しても追いつかないと感じることも多いのではないでしょうか。

その原因は、外側の乾燥だけではなく、体の中の「潤い不足」が重なって起きています。



冬に乾燥しやすい三つの理由(現代医学)


1. 空気が乾燥して湿度が低い

冬は外気も室内も湿度が下がりやすく、肌の水分が蒸発しやすくなります。

2. 皮脂・汗の分泌が減る

寒さで皮脂腺や汗腺の働きが弱まり、肌を守る皮脂膜が薄くなります。
その結果、肌が刺激に弱くなり、ひび割れが起きやすくなります。

3. 寒冷利尿により、体の水分が減る

寒さで血管が収縮し、体が余分な水分を尿で排出しようとするため、知らないうちに脱水しやすくなります。
冬の「隠れた水分不足」は珍しくありません。



中医学では「冬は腎の季節


中医学では、冬は体の水分やエネルギーを蓄える「腎」が弱りやすい季節とされています。
腎が弱ると、肌や髪の乾燥、冷え、疲れやすさなどが出やすくなります。

また、冬の乾いた空気は「燥邪(そうじゃ)」と呼ばれ、体から潤いを奪い、皮膚の乾燥やかゆみを悪化させると考えられています。

特に40代は血や潤いが不足しやすくなるため、乾燥トラブルが増えやすい時期でもあります。



夏と冬では、水分補給の役割がまったく違う




汗によって水分とミネラルが外へ大量に逃げる季節。
水とミネラル補給が必要になります。



汗をかかないため水分が失われにくいと思われがちですが、実際には、
・寒冷利尿
・乾燥した空気による呼吸からの水分蒸発
によって、体内の水が静かに減っていきます。

夏は「外に逃げる乾き」。
冬は「内側から減っていく乾き」。

この違いを理解しておくと、冬の乾燥肌対策が大きく変わります。



40代女性のための、冬の簡単な水分ケア


1. 朝は白湯を一杯

夜の間に失われた水分を、体を温めながら補うことができます。

2. 日中はこまめに数口ずつ飲む

デスクワークは喉の渇きに気づきにくいため、少量を数回に分けて飲むことが効果的です。

3. 汁物で自然に水分補給

味噌汁やスープは、体を温めながら水分とミネラルを補給できます。

4. 入浴前後に少量の水分を補給


お風呂は体が脱水しやすいため、入浴前後に軽く水分を取ると良いでしょう。

5. 指先やかかとは「二段保湿」

尿素やグリセリンのクリームで潤いを与え、ワセリンでフタをすることで、保湿力が高まります。



中医学の「潤いを作る食材」


・白ごま、ごま油
・黒豆、黒ごま
・クコの実
・はちみつ
・山芋

これらは体の潤いを補い、乾燥を防ぐ食材として知られています。



まとめ


冬の乾燥肌は、外側の乾燥と体の中の潤い不足が同時に起きることで悪化します。
保湿だけでは不十分で、水分補給や食材選び、生活習慣で「内側の乾きを防ぐこと」が必要です。

40代の肌は、水分の取り方を少し変えるだけで大きく改善することがあります。
乾燥が気になる方は、冬の過ごし方を見直すことが、春の肌を守る第一歩です。

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岩本益宏
専門家

岩本益宏(医薬品販売業)

有限会社くすりの厚生会

子宝専門の漢方薬店として、カウンセリングで「妊娠力」を高める食生活や睡眠など生活習慣改善についてアドバイスと漢方薬の販売を行う。漢方知識と、自らの不妊治療・体外受精・出産の経験を生かしお客様をサポート

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