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冬になると、ドアノブやエレベーターのボタンに触れた瞬間「バチッ」と痛い思いをする。そんな経験、ありませんか?
実はこれ、乾燥や服の摩擦だけが原因ではありません。
中医学(東洋医学)の考え方では、静電気が起きやすい人は「気と潤いのバランス」が乱れているサインと考えます。
つまり、体の中の巡りが悪くなっていると、電気も逃げにくくなるのです。
なぜ静電気が起きやすいのか、どうすれば“バチッ”を防げるのか、中医学の考え方で内側から整える方法を、やさしく解説します。
1.静電気は乾燥と体のバランスの乱れで起きる
冬の空気は乾いています。湿度が下がると、肌や服の表面の水分が減り、電気が放電されにくくなります。
特にオフィスのエアコン下では湿度が30%を切ることもあり、静電気による痛みが強くなりがちです。
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は摩擦が多く、帯電しやすい素材です。
一方で、綿や麻、絹といった天然素材は電気を逃がす性質を持つため、静電気を防ぐのに向いています。
中医学では、体の中のバランスを「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の三つで考えます。
静電気が起きやすい人は、この中でも「気」と「水」が不足しやすい傾向があります。
タイプ別に見ると、次のような特徴があります。
気虚タイプ:エネルギー不足。疲れやすく冷えやすい。
血虚タイプ:潤い不足。肌の乾燥や髪のパサつきが目立つ。
陰虚タイプ:水分が少ない。のぼせや口の乾きが出やすい。
陽虚タイプ:冷えすぎ。手足の冷えやむくみがある。
つまり、静電気体質とは「気と潤いが足りない体」。
外側のケアだけでなく、内側のケアも欠かせません。
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2.すぐできる静電気を防ぐ3つのテクニック
1つ目の方法は、ドアノブに触れる前に手の甲で軽く触れることです。
手のひらで直接触ると電流が一気に流れて痛みを感じますが、手の甲や指の側面ならゆっくり放電できます。
金属製の鍵などを介して先に触れるのも効果的です。これは昔ながらの知恵で、実際に科学的にも放電が穏やかになることが分かっています。
2つ目の方法は、衣類と洗濯の工夫です。
化学繊維の組み合わせ(例えばセーターとタイツ)は静電気を起こしやすいので、綿や麻などの天然素材を肌に近い部分に着ると効果的です。
また、柔軟剤や帯電防止剤を使うと、繊維の表面をコーティングして摩擦を減らし、静電気を防ぐことができます。
乾燥機を使う場合は、乾かしすぎないように注意しましょう。湿度40%以上が理想です。
3つ目の方法は、静電気を溜めにくい体をつくることです。
中医学では、「気を巡らせ、体を潤す」ことが体質改善につながります。
朝に白湯を飲む、深呼吸をする、湯船に浸かる、黒豆やくるみを食べるなど、毎日の小さな習慣が内側からの静電気対策になります。
外側の除電、内側の潤電。この二つのアプローチを組み合わせるのが理想的です。
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3.働く女性のための中医学的・冬の潤いルーティン
仕事、家庭、美容。30代、40代の女性は常にフル稼働です。
中医学で言えば、気を消耗しやすい時期。そんな時こそ、「静電気対策」と「気の補い」を一緒に行う潤いルーティンが大切です。
朝は白湯を飲んで深呼吸し、気をめぐらせる。
昼は加湿器を使い、温かい飲み物で休息をとる。
夜は湯船で全身を温め、ハンドクリームで保湿する。
食事では黒豆、生姜、れんこん、はちみつなどを意識的に摂る。
これだけでも、体の内と外のバランスが整い、静電気も感じにくくなります。
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4.静電気は美容とメンタルのサインでもある
静電気を感じやすいときは、肌のバリア機能が低下し、自律神経も乱れやすくなっています。
中医学では、電気は「気の動き」と考えます。
気の流れがスムーズな人は、電気も自然に流れ、静電気を感じにくくなります。
静電気が気になるときは、「最近疲れている」「呼吸が浅くなっている」など、体からのサインでもあります。
静電気を悪者ではなく、自分の体調を教えてくれるセンサーと捉えると、日々のケアが優しくなります。
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まとめ
静電気対策は、単なる生活の工夫ではなく、体の声を聞くことでもあります。
覚えておきたいポイント
・静電気が起きやすい=乾燥+気の乱れ
・天然素材の服で摩擦を減らす
・加湿、保湿、深呼吸で潤いを保つ
・白湯、湯船、黒豆で体の中も潤す
小さな習慣の積み重ねが、冬のバチッも、心のピリピリも和らげてくれます。
詳しいブログ記事はこちら
冬の静電気対策|すぐ出来る簡単な除去・予防法3つ!原因と仕組



