Mybestpro Members

岩本益宏プロは青森放送が厳正なる審査をした登録専門家です

冬に“バチッ”とくるあなたへ。静電気が起きやすい人の体質を中医学で解説! その2

岩本益宏

岩本益宏

テーマ:今さら聞けない

冬の「バチッ」は、体質のサインかも?


寒い季節、ドアノブを触った瞬間に「バチッ」ときて、思わず声が出たことありませんか?
通勤中のオフィスでも、エレベーターのボタンで静電気を感じてドキッとする人は多いと思います。

実はこの「静電気が起きやすい体質」、
中医学(東洋医学)で見ると、体の気・血・水のバランスが乱れているサインでもあるんです。

「冬になると、肌も心もカサカサする…」
そんなあなたの体は、もしかすると“帯電しやすい体質”になっているかもしれません。



静電気が起きやすい原因は「乾燥」と「体のめぐり」


乾燥する冬は、体も静電気をためやすい


空気が乾く冬は、湿度が40%を下回ることも珍しくありません。
この“乾いた空気”の中では、私たちの体が自然に持っている電気のバランスが崩れやすくなります。

肌や髪の水分が不足すると、電気を逃がす力が弱まり、
結果として体の表面に静電気がたまりやすくなるのです。

特に「乾燥肌」「冷え性」「寝不足」などに心当たりがある人は、
まさに“静電気体質”まっしぐらの状態。

オフィスのエアコン、長時間のデスクワーク、不規則な生活…。
これらも体の水分を奪い、静電気を起こしやすい環境を作ってしまいます。



中医学で見る「静電気が起きやすい人」の3タイプ


中医学では、静電気をため込みやすい体質を大きく3つに分けて考えます。
それぞれに特徴と対策があるので、自分がどのタイプかチェックしてみてください。



陰虚タイプ(潤い不足タイプ)


乾燥肌で、のぼせやすい人はこちら。
「夜になると体が熱くて寝つきが悪い」「喉が乾きやすい」と感じる人も多いでしょう。

これは、体の“陰(潤い・冷やす力)”が足りない状態。
体の潤いが不足すると、皮膚が乾き、電気が逃げにくくなります。

おすすめのケア:
•黒ごま、豆乳、白きくらげなど「潤いを補う食材」を積極的に
•夜更かしを避けて、睡眠で「陰」を養う
•加湿器+保湿クリームで乾燥を防ぐ



血虚タイプ(血の不足タイプ)


「顔色が青白い」「髪や爪がもろい」「立ちくらみがする」
そんな人は、血の巡りが弱くなっているサインです。

血が不足すると、肌まで栄養と潤いが届かず、静電気が起きやすくなります。
中医学では、血は“気”とともに巡るもの。血が足りないと、気の流れも滞ります。

おすすめのケア:
•レバー、ほうれん草、なつめなど「血を補う食材」を意識
•軽い運動で血流を促す
•お風呂で体を温める(熱すぎるお湯はNG)



気滞タイプ(ストレス・緊張タイプ)


ストレスが多く、肩がこりやすい人は「気滞(きたい)」タイプ。
気の流れが滞ると、体の中の“電気”もスムーズに動かなくなります。
特に忙しい30代女性はこのタイプが増えています。

こんな症状ありませんか?
•ため息が多い
•イライラしやすい
•胸がつかえるような感じがする

これらは、ストレスで気の巡りが滞っているサインです。

おすすめのケア:
•アロマやハーブティー(ラベンダー・柑橘系)でリラックス
•深呼吸・ストレッチで「気の流れ」を整える
•自分の“好き”を意識的に楽しむ時間を作る



すぐできる!静電気を防ぐ5つの生活習慣
1.加湿器で湿度50〜60%をキープ
 → 乾燥したオフィスでは卓上加湿器が◎
2.肌の保湿を欠かさない
 → ハンドクリーム・ボディクリームは“潤い貯金”
3.ドアノブに触れる前に壁や木に触れる
 → ゆるやかに放電して“バチッ”を防ぐ
4.天然素材の服や靴を選ぶ
 → 綿やウールよりも、麻やシルクが◎
5.水分とミネラルをしっかり補給
 → コーヒーの飲みすぎは体を乾かす原因に



静電気と「心のストレス」はつながっている


中医学では、体のバランスを「気・血・水」の流れで考えます。
その流れが滞る原因のひとつが「心のストレス」。

緊張や不安が続くと、自律神経が乱れ、汗の出方や水分バランスも崩れます。
結果として体の湿度(うるおい)が減り、放電しにくい体になるのです。

つまり、「バチッ」は心と体のSOSサインでもあります。
ストレスを溜めない習慣を作ることで、静電気だけでなく、冷え・肌荒れ・生理不順などの改善にもつながります。



おうちでできる簡単ケアまとめ


タイプ原因おすすめの食材ケアのポイント
陰虚潤い不足黒ごま・豆乳・白きくらげ加湿&睡眠
血虚血の不足レバー・なつめ・人参適度な運動
気滞ストレス柑橘・ハーブティー深呼吸とリラックス




まとめ:静電気体質は「体の中から」変えられる


静電気は、単なる“冬のあるある”ではなく、体のコンディションを映す鏡です。
乾燥・冷え・ストレス・血行不良…。それらが重なると、体は自然に電気をためこみやすくなります。

中医学の視点を取り入れることで、
「外からの対策(保湿・加湿)」だけでなく、「中から整えるケア」ができるようになります。

日々の食事や睡眠を少し意識するだけで、
「バチッとこない」冬に変わっていきますよ。



あなたの体質に合った静電気ケアを


気・血・水のバランスを整えることは、
仕事もプライベートも軽やかに過ごすための第一歩です。

体質を知って、自分を大切にする冬にしてみませんか?

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

岩本益宏
専門家

岩本益宏(医薬品販売業)

有限会社くすりの厚生会

子宝専門の漢方薬店として、カウンセリングで「妊娠力」を高める食生活や睡眠など生活習慣改善についてアドバイスと漢方薬の販売を行う。漢方知識と、自らの不妊治療・体外受精・出産の経験を生かしお客様をサポート

岩本益宏プロは青森放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

漢方薬で妊娠しやすい体づくりをサポートするプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ青森
  3. 青森の医療・病院
  4. 青森の漢方・薬膳
  5. 岩本益宏
  6. コラム一覧
  7. 冬に“バチッ”とくるあなたへ。静電気が起きやすい人の体質を中医学で解説! その2

岩本益宏プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼