男女の産み分けはできるの?
妊活を始めたばかりの方へ:精神的な不安と妊娠の関係について
不妊治療を始めると、どうしても精神的な不安が大きくなりがちです。「本当に妊娠できるのか」「このまま治療を続けて大丈夫なのか」といった不安に押しつぶされそうになることもありますよね。特に、仕事を辞めて妊活に専念すると、家にいる時間が長くなり、どうしても悩みが頭をよぎりやすくなります。また、コロナ禍で外出を控えていると、さらに孤独感や不安感が強くなることもあります。
今回は、そんな不安を感じている方からのご質問に対して、精神的な不安が妊娠にどのように影響するか、またその対処法について詳しく解説していきます。
Q: 不妊治療に専念するために仕事を辞めたことが不安です。精神的な不安があると妊娠しにくくなるのでしょうか?
まず、精神的なストレスや不安が妊娠に影響するかどうかについてですが、結論から言うと、精神的な状態は妊娠に一定の影響を与える可能性があります。ただし、その影響の程度や、どのように影響するかは個人によって異なります。
多くの研究が、長期間の強いストレスが体内のホルモンバランスを乱し、排卵や着床に影響を及ぼす可能性があることを示しています。例えば、2021年に発表された研究によると、強いストレスや不安が続くと、女性の体内で分泌されるストレスホルモン(コルチゾールなど)が増加し、妊娠に必要なホルモンの分泌を妨げる可能性があるとされています。
具体的には、排卵が不安定になったり、受精卵が子宮内に着床しにくくなる可能性が指摘されています。しかし、これはすべての人に当てはまるわけではありません。ストレスを感じていても、妊娠できる方も多くいます。また、ストレスが原因で妊娠できないという直接的な証拠はまだ確立されていないため、不安を感じること自体が妊娠の大きな妨げになるとは限りません。
重要なのは、自分がリラックスできる方法を見つけることです。日々の小さなストレス解消方法として、軽い運動や呼吸法、趣味の時間を大切にすることが推奨されています。妊活中はどうしても結果に一喜一憂しがちですが、なるべくリラックスした状態を保つことが大切です。