アメリカでのゲームストップ事件でSNSはゲームチェンジャーになるのか?!
こんにちは、秋田のファイナンシャルプランナー、土田です。
円安や資源高などもあって値上げが続いていますが、家計管理はできていますか?
先日とある図書館に行った際に、節約関連の本が特集の様に並べられていて、やはり興味関心がそっちの方向にいっていると改めて感じました。
そんな中、大変ショッキングなニュースがありましたね。
うまい棒が再び値上げ!
最近はめっきり食べることはなくなりましたが、子供の頃大好きだったうまい棒が15円になってしまいます。
凄く残念なのですが、このご時世では仕方がないところですね。
しかし、このうまい棒の値上げは、インフレリスクを説明する上で非常に分かりやすいなと感じましたので、セミナーや相談対応時に使っていこうと思います!
※早速今日も盛岡市の企業様でのセミナーなので使います(笑)
インフレに弱い資産の代表格は何だと思いますか?
普通預金と思う方も多いかも知れませんが、一般的には普通預金は変動するものなので、物価上昇で金利が上がれば銀行の預金利率も上がります。もちろん時間差はありますし、インフレ率より高くなるとは限りませんが長期でみれば利率が上がっていくでしょう。
ですので、物価上昇に弱い資産の代表格は長期の固定金利商品となります。
長期で固定金利と言えば代表的な金融商品は「生命保険」です。
先日もご相談にいらした方が、知人の保険代理店の方から勧められて加入していたのが、保険にもなるし、お金も貯まると言われて加入した「終身保険」でした。
終身保険はその名の通り、一生涯の保障があるため、ある意味必ず貰える保険です。また、お金が貯まる機能もあるため、途中で解約すると解約返戻金が受け取れます。ですので、保障と貯蓄を兼ね備えた商品と言えますね。
しかし、日本では長引く低金利のため、日本円建ての終身保険ではお金が増えず、例えば30歳から60歳まで掛金を支払っても戻ってくるのは掛けた掛金分くらいという商品しかできませんでした。
また、掛金も保険に使う部分と、貯蓄に使う部分に分かれるため、保険としては掛金が高く、大きな保険金を受け取れるものに加入しようとすると、掛金が非常に高くなってしまいます。
ですので、言い方が悪いですが、非常に中途半端な商品です。
そこで保険会社は、金利の高い「米国ドル建て」の外貨保険や、満期まで掛けずに途中で解約した際の解約返戻金を低めにして、満期まで掛けたら大きく戻す「低解約返戻金型」(例として30歳から60歳まで掛金を払う期間として、60歳まで掛けると解約返戻金が払った金額の約1.2倍になるが、その前に解約すると大きく元本割れする)という商品を作って、運用の見栄えを良くして販売してきました。※最近は運用部分を投資信託で行う変額保険も主流になっています。
この時のご相談者は、低解約返戻金型の終身保険を勧められて加入しており、65歳まで支払うことになっていたのですが、仮に毎月3万円で30年間支払うとすると、支払った元本は1080万円です。払い終わると1.2倍になるとして、1296万円に増えます。
216万円も増えて良かった!と思うかもしれませんが、本当に増えたかはインフレ率を考えないといけません。
そこで「うまい棒」を活用すると。
保険加入時10円だったうまい棒が15円になっているため、満期のお金の価値を「うまい棒を何本買えるか」に変換します。
元本1080万円で保険加入時は10円だったので108万本のうまい棒を買えました。
満期時に1296万円になったのですが、うまい棒は15円になっていますので、うまい棒換算をすると…
86.4万本しか買えません!
つまり21.6万本分目減りしたことになりますね。
因みに15円でも108万本買うためには1620万円が必要なので、うまい棒換算では満期時に1620万円でトントンになります。
その方はまだ40代でしたので、このままこの保険を続けて満期になってもうまい棒換算ではマイナスですし、更なるうまい棒の値上げもあるでしょうから早急に対策を練らないといけませんね。※保険としてもご家族に対する保障が全く足りていないことも付け加えておきます。
うまい棒換算でインフレ率を説明することを「うまい棒指数」と名付けたいと思います(笑)
※分かりやすさ重視のため消費税は考慮しません。
将来資金を準備する際は、うまい棒指数を上回る運用を心掛けましょう!
今日もありがとうございました。