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土田茂

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土田茂(つちだしげる) / ファイナンシャルプランナー

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コラム

学資保険から学資投資へ!

2019年3月30日 公開 / 2021年2月3日更新

テーマ:資産運用

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 投資信託

こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。


今日の日経新聞に「教育資金の積み立て術 2割を分散型投信に」という記事がありました。


記事によると、一般的な教育資金の積み立て法として「学資保険」がありますが、近年の超低金利で学資保険で18年間積み立てをしても、払い込んだ掛金の95%程度しか戻らない(かんぽ生命の商品)ので増えるどころか減ってしまうという現実があり、十分な資金を準備できないという声が聞こえてくるとの事です。

記事中でも紹介されていますが、他社の商品であれば105%程度にまで増える商品はありますが、18年間で5%しか増えないことや、実は教育資金自体も上がっている(14年度と比較して18年度で7%!も上昇しています)ので「学資保険は貯金メリットが薄れた」としています。

また、大学の費用は平均716万円掛かるという調査(日本政策金融公庫調査)結果もあり、早いうちから準備しないと教育ローンなどに頼らざるを得ない状況です。

700万円を準備しようとすると、18年間の積み立てなら毎月約32,000円、もし5年間なら毎月約11万円です。子供一人当たりと考えると結構大変ですよね。

そこでこの記事では複数のFPから準備方法などを取材しています。


そこで出てきた方法は
①積立定期預金(指定金額を自動的に定期預金口座に移せる)に児童手当も入れて教育資金専用口座にする
②個人向け国債(変動10年型にして将来金利が上昇した時に有利にする 最低保証金利0.05%)
③貯金アプリ(クレカで買い物をした際に1000円など事前に設定した金額の倍数に満たない端数を自動的に貯金できる「おつり」を貯める感覚で貯金ができるもの)
④投資信託(つみたてNISA活用)
でした。


教育資金は決まった年数で用意しなければいけないので、当然安全性も大事です。ですから元本確保できる定期預金や国債などで準備したいと考えるのも分かります。
※貯金アプリは個人的にはどうかと思いますが…

しかし、金利がつかないので先ほどの金額(18年なら32,000円 5年なら11万円)を毎月積み立てする必要があります。もちろん問題なく用意できるならこれでも良いでしょう。

そこで④の投資信託が必要となる訳です。

記事では、元本割れリスクがある投資信託では教育資金作りになじまないという声は根強いが、と前置きした上で「積立金額の2割程度を運用に回すのが妥当」とFPの解説を載せています。

32,000円の積み立て額の内、2割である6500円を「つみたてNISAで国際分散投資できるバランス型投資信託」を活用して運用すると、18年後には670万円から890万円の間くらいのお金が貯められるという内容です。※取り合えず32,000円を積み立てできる前提ですね(汗)


いかがでしょうか?


記事とは違い、私は18年後という長期運用が可能なので100%投資信託で大丈夫と思いますが、新聞に載せる上で「常識」を覆すような刺激的な記事はリスクがあるでしょうから仕方ないですね。(記事を信じて投資信託を買ったら損をした!なんてクレームになりかねませんし…)


教育資金を何で貯めるかというのは結構悩んでいる方が多いと思います。
実際の相談でも30代女性から多く相談を頂くのは教育資金ですね。ただ、「どこの会社の学資保険が一番いいですか?」のような質問が多いです。

しかし、教育資金の問題は「全体でいくら掛かるか」を考える必要があります。もちろんお子様の進路によって変わるものなのですが、私はよく、「いくら用意するか(積み立てするか)」を決めた方が良いという話をします。

例えば、「国公立大の学費分は用意する」や金額で「500万円」は用意するなどです。


一般的に目標を設定しないとその金額を貯めるのは難しいですし、方法も見つかりません。


仮に700万円を18歳までにとすれば、金利を考えなければ月32,000円です。
2%での運用ができれば27,000円、3%なら25,000円です。


また逆の考え方で、毎月いくらなら教育資金として積み立て可能かを考えることで準備資金を検討する事もできます。

例えば、毎月15,000円なら可能だとすれば
元本 3,240,000円 2%運用なら 3,890,000円 3%運用なら 4,280,000円です。


この様に「いくら用意(積み立て)するか」を決めてから手段を検討すると自ずと手段が決まります。

また、進路によって不足する資金はどうするかも検討しておきましょう。

子供がアルバイトをすることや奨学金で賄うことも考えておく必要があります。
※子供にも安易に進路選択をするのではなく、しっかりと将来を見据えて進路選択をするように話すことも大切です。



また、教育資金では子供かわいさに、経済的に無理をする親も沢山いらっしゃいます。そうなると待っているのは老後資金の準備不足。結局子供に頼らざるを得ず、なんてことにならないように老後資金も準備をしましょう。※優先順位は寧ろ老後資金の方が上かも知れません。



という事で教育資金作りは

①予算の検討(目標金額か毎月の積み立て可能額※自分たちの老後資金も含め検討する)
②目標達成のための手段の検討(保険・貯金・投資信託など)
③毎月の積み立て実行(投資信託の場合はメンテナンスも必要)

こういった順番で始めると良いでしょう。


難しいなと思ったら、悩むよりプロに相談!(笑)

初回相談は無料ですのでお気軽にどうぞ!


ご相談はこちらから
https://www.kakei-lab.jp/お問合せ/


今日もありがとうございました。

この記事を書いたプロ

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