「趣味としての投資」と「仕事としての運用」
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
秋田でも3カ月ぶりに新型コロナの感染者が出てしまいました。
このまま新規感染者ゼロはないと思っていましたが、これ以上感染拡大しない事を願うのみですね。
さて、そんなコロナの影響や最近の米中問題などもあり、「金の価格」が上がっています。
日経新聞7/28 朝刊 「金、9年ぶり最高値」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200728&ng=DGKKZO61964740X20C20A7EA2000
以下引用
金の国際価格が2011年9月以来、約9年ぶりに史上最高値を更新した。新型コロナウイルスのまん延と米中対立の先鋭化で「先行き不安」「低金利」「カネ余り」という金を買う材料が重なった。投資家の資金が金を裏付け資産に持つ上場投資信託(ETF)などを通じて商品市場に流れ込んだ。先高観はなお強いがあまりの急な値上がりに警戒感も出ている。
引用終わり
金価格が2011年9月に付けた1923ドル/1トロイオンスを上回り1940ドル超となりました。
金は埋蔵量がオリンピックプール約3.9杯分しかなく、大量に印刷される紙幣と比較すると年々希少価値が増えていきます。
2000年を100として主要通貨(米ドル・円・ポンド)と比較すると、相対的価値は2018年時点でも約5倍となっており(Global Financial Dataより)、今回のコロナで各国中央銀行が大きな財政出動を行ったことからも、こういった流れは持続するものと思われます。(あくまで一般論です)
また、「有事の金」という言葉がある通り、先行きが怪しい世界情勢の中で、株など有価証券が売られ金が買われるという事は頻繁に行われてきました。例えばリーマンショック時でも世界株は43%も下落したのに対し、金は14%上昇しています。(ブルームバーグのデータより)
そういった事もあり、今回の金価格上昇があるのですが、金投資にも留意点がいくつかあります。例えば、株や債券・不動産などと違い「金は金利や配当といった果実を生みださない」ということや、これまでの歴史からみると「米ドルと逆相関(金が上がると米ドルの価値は下がる)」の関係にあるということ、税金や手数料の事など様々ありますので、実際に投資をする際にはご自身のポートフォリオや目標などを考慮して検討してみると良いでしょう。
因みに現在の私自身のポートフォリオには金はありませんが、相談者のライフプランや運用目標によってはポートフォリオに入れています。※最近は自分から「金投資もしたい!」という方が増えていますが…(笑)
金が上がっているというニュースを見て、金投資したい!と思った方も、直観を信じて「エイや!」と投資するのではなく、少し立ち止まって冷静に、運用する目的や様々なリスクを考慮した上でスタートして下さいね!
自分で決めるのは難しい!面倒!相談して決めたい!という方はぜひご相談下さい。
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今日もありがとうございました。