正月の多様性とまちづくり
まちづくりって何をつくること?
なんでもかんでも“まちづくり”と表するようになってきたこともあり、“まちづくり”で何をつくるの?という肝心な部分が分かりづらくなってきました。
もともと“まちづくり”の意味も曖昧にしたまま、なんとなく“市民”がなんとなく関わっている・・・ぐらいの認識で収まっている例も見受けられます。
箱物行政を“まちづくり”と言い換えていないか?
例えば、公園や緑地を整備したり、安心して歩ける道路をつくることを“まちづくり”と称する場合がありますが、これは都市の環境整備の一つといえます。硬い言い方をすれば、社会資本の整備や都市基盤の整備ということになります。
これだと、箱物行政といわれていたものを“まちづくり”と言い換えただけとも捉えることもできます。
といっても、公園や緑地の必要性や安心して歩くことができる道路づくりを議論したり、検討することは“まちづくり”活動の一つではあります。
「同じじゃないか」と思う人もいるのですが、“まちづくり”は公園や緑地の必要性や安心して歩くことのできる道路の必要性などの議論から始まり、結果としてそれらが整備されることで何を目指そうとしていたのか?、どうやって維持していくのか?、誰が利用し、その管理を行うのか?といったこと地域で理解しておくことが大切なのです。
未来予想図をつくること
“まちづくり”とは何かを整備したり、建設することが目的ではなく、地域の未来像を想像しながらどんな社会をめざそうとしているのかという未来予想図を描くことが目的であるべきなのです。
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