人口減少対策の落とし穴
いま,欧州では難民受け入れに関して大きな課題となっています.その中でもドイツは欧州諸国の中では難民の受け入れを積極的に行なっていると報道されています.その前はギリシャの再建問題でドイツが中心的な役割を果たしていました.
なんとなくドイツって広大な土地を有した巨大な国家のようなイメージがあります.
日本の人口は約1億2千600万人に対して,ドイツの人口は約8千万人です.人口は日本の方が4千万人以上多いのです.また日本の国土面積は377,972km2でドイツの国土面積は357,121km2なので日本の方が約850km2広いのです.
数字だけで並べると,ドイツよりも日本の方が大国ということになります.日本の国土は島しょ地域が多いので国土面積が広いという認識を持つのは難しいと考える人が多いかも知れませんが,考えようによっては日本の国土はもっとうまく利用することが可能だということの裏返しともいえます.
日本の将来人口が減少するということで大騒ぎになっています.厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は2060年の日本の人口は8,600万人になる可能性があると推計しています.招来日本の人口が8,000万人台に入ったとすれば,ドイツとほぼ同じ規模になったと考えることもできます.
すなわち,今の人口減少の問題は今のままの社会を維持しようとすると大変なのであって,人口8,000万人台の日本の社会を構築することを考えれば新しい発想が出てくるのではないかということです.
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