気をつけたい“聖地巡礼”と“まちおこし”
『よそもの』とまちづくり
まちづくりはその地域の人々が中心となって知恵を出し合い行動するのが原則です。
一方でどうしても乗り越えられない壁が存在します。
自分たちだけでは見えないものが存在するからです。
行政がまちづくりに関わっている場合は外部のコンサルタントやNPOなどに委託する例もあります。
まちづくりの原理・原則を踏まえると好ましくないと言えます。
そこでアウトプットされた提案は地域の人々では出てこない発想が入っていることもあります。
また、どこかで見たことのあるような提案ということもあります。
まちづくりのプランは地域の人たちがつくることが大切であり、プランをつくるプロセスも大切です。
このプロセスは実行段階に入って大きな意味を持つことになります。
外部委託されたプランはどうしても自分たちでつくったものでないために責任の所在があいまいになるという傾向があります。
まちづくりプランを作成する際のプロセスを経ていないことによるものです。
まちづくりのプランを地域の人々でつくるためには『よそもの』と言われるメンバーを必ず入れることを心掛けてみてください。
当たり前と思っていたことが外からの視点では全く違ったものに見えていることが多いのです。
「妙な事を言う人だな」とスポイルするのではなく、面白がって話を聞いてみるといった心の余裕を持つことができればその地域でしか成立しない素晴らしいまちづくりが始まります。
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