“伝統的食文化”における共有地の悲劇
ご当地ゆるキャラが浸透してきました。
中には全国的に有名になるキャラクターも出てきています。
全国のゆるキャラを集めたサミットなどは多くの観客を集めるイベントになってきました。
この地域キャラクターを創るという作業はまちづくりのツールとしてはとても分かりやすいものとなっています。自分たちの暮らしている地域について議論し、それをイメージ化する。
大変頭も身体も使って行う作業となります。
また、より多くの地域の方々に支持を得るためにはコミュニケーションも必要なります。
一方、ご当地キャラが「経済波及効果」というものさしで潰されてしまうこともでてきました。
ご当地キャラクターによって地域ブランドにつなげるという事は悪いことではありません。
しかし、いつからかご当地キャラクターが先行し、地域と全く関係のないものまで「ご当地」という包装紙を掛けるような事態も出てきています。
特に、「ご当地キャラクターNo1」を決めると言ったような企画はその典型的なものであると言えるでしょう。
高校野球やフランチャイズ制を敷いているスポーツのようなものであれば全国大会などでナンバーワンを決定することに問題はありませんが、地域の特徴や産業などに優劣をつけるということに何の意味があるのでしょうか。
自分たちのご当地キャラを愛し、他地区のご当地キャラも認めて愛する。
このスタンスを忘れたナンバーワンご当地キャラクターはどこに向かっていくのでしょうか。