まちづくりは想像力
私は大学や専門学校で「まちづくり論」を担当しています。
講義の最初に
「“まちづくり”って何をすることだと思う?」
と問いかけています。
多くの場合は道路や中心市街地の整備などを挙げてきます。
他には地方都市を都会へと整備を行うこと・・・との回答も多いです。
ここで大切なのは「整備」という言葉がついてくることです。
一部の学生ですが、「まちのイベント」などを挙げる学生もいます。
私たちが日常使っている「まちづくり」は戦災復興による画一的な都市整備に対して、戦災復興が一段落し、高度経済成長を経たあたりから「生活の質」を問い始めたことに起因する「運動」や「思想」に近いものと捉えるのが一番理解しやすいと思います。
しかし、いつのころからか、行政や政治家、ディベロッパーなども「まちづくり」を使うようになり言葉の意味がますます曖昧になってきました。
また、最近は「まちおこし」などとの混乱も見受けられるようになり、イベントがまちづくりだと思い込む学生たちもでてきました。
そんなに難しく考える必要はないですが、「まちづくり」は意識が重要であって、ハコをつくるのは手段であるという事を間違えると、「まちづくり」は「ハコづくり」と思い込んでしまうことになります。
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