まちづくりイベント企画のつくりかた その4
一宮駅ビルのシビックテラスについて少々辛口のコメントを行ってしまいましたが、シビックテラスに限らず重要なのは公共空間は「誰が管理するのか?」よりも「誰が使うのか?」ということなのです。
良く似た表現に「公共空間は誰のものか?」を使う人が居ますが、これは行政との対立軸を明確にするためのものであって、根本的な問題を追及しているのではありません。
不特定多数の人たちが活用できる空間を公共空間とするなら、その空間を「管理」するという発想よりも「運営」するという発想に転換すべきなのです。最低限の初期ルールをつくり、使っていく中でルールがより洗練されていくべきです。それはより厳しくなるのではなく、利用者側の責任も明確にして自由な発想と活動が認められる空間をつくるためのプロセスとなります。
一宮市のような規模の大きい都市の場合、駅前の空間利用について市民がこれから学習していく・・・なんてことは悲しい話で、これだけの都市規模であれば、本来ならこの空間からあふれ出るぐらいのエネルギーやパワーが早々に集まり、それに収まりきらないアイデアやムーブメントが市域でつながり、広がっていくはずです。
これは一宮市に限った話ではなく、人口が20万人を超えている都市は本来もっとパワフルで、ワクワクするような都市であるはずなのに、なぜか20万人ぐらいの規模は小都市だと思い込んでいる市民が多いのが現状です。
私の経験では人数が多いからいろいろなことができるわけでなく、人口が少ない方がフットワーク軽く元気なまちづくりが可能なことが多いです。
しかし多くの都市や地域が、「東京と同じようなサービスを得ることができないとダメな地域」だと思い込んでいるため、何をやってもうまくいかず、黙々とハコモノを造り続けていくことになっていきます。
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◆株式会社リージョナルブレインズ/RegionalBrains,Inc.
代表取締役 谷口庄一(技術士/脚本家)
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