組織で仕事をするということ
ここまで、教育がどのように変わろうとしているのか、学校や先生の役割がどう変わるのかについてお伝えしてきました。
では、その中でICT支援員は、どのような役割を担っているのでしょうか。
「ICT支援員って何だろう」「何の話だろう」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実は私のライフワークは、「ICT支援員という仕事で食べていけるようにする」ことです。
これを読んでくださっている皆さんは、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
ICT支援員というと、言葉の響きから、「パソコンが壊れたときに直してくれる人」「困ったときに呼ぶ人」そんなイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、それも大切な役割の一つです。
しかし、今、学校の中で求められているICT支援員の役割は、そこにとどまりません。
むしろ、これからのICT支援員は、
「学びの変化を支える人」
です。
たとえば、先生が新しい授業に挑戦しようとするとき。
「この授業でこのようにICTを使おうと思っているが、もっと良い方法はないか」
「他のクラスや他校で、似たような事例はあるのか。そのときはどのようなことが起こったのか」
といった問いに対して、情報を整理し、一緒に考えながら、授業の設計を支えます。
ICTは便利な道具ですが、使うだけで学びが深まるわけではありません。
どの場面で使うのか、どんな問いを立てるのかによって、学びの質は大きく変わります。
だからこそICT支援員は、単に操作を教えるのではなく、
「この活動で子どもたちは何を考えるのか」
「この使い方で学びは深まるのか」
という視点で関わることが求められています。
この観点をもって授業支援ができるICT支援員は、とても貴重な存在です。
また、ICT支援員は、教室の中に「挑戦できる空気」をつくる存在でもあります。
先生が新しいことに取り組むとき、うまくいかないこともあります。
そのときに、「大丈夫です、一緒にやってみましょう」と支える人がいることで、授業は一歩前に進みます。
その姿を見た子どもたちも、
「先生も新しいことに挑戦するときは失敗することもあるんだ。でも、その後どうするかが大事なんだ」
と気づき、「自分もやってみよう」という気持ちになることが増えていきます。
ICT支援員は、子どもたちの挑戦も後押しします。
挑戦することが「楽しいこと」「やってみたいこと」へと変わっていく、そのきっかけをつくる存在なのです。
これは、単なる機器サポートではなく、教育の変化そのものを支える役割です。
そしてもう一つ大切なのは、学校と家庭の橋渡しです。
ICTの活用が進む中で、保護者の方の不安や疑問も増えています。
そのときに、学校の考えや意図をわかりやすく伝えるお手伝いをすることも、ICT支援員の重要な役割です。
たとえばホームページでの発信では、「どのように伝えれば伝わりやすいか」を考え、資料に説明を加えたり、見た目を整えたりといった支援を行っています。
ICT支援員は、「困ったときだけの人」ではありません。
学校の中で起きている変化を、現場で支え、つなぎ、前に進めていく存在です。
そしてその先には、子どもたちの学びの変化があります。
ハイパーブレインでは、こうしたICT支援員の役割や学校での具体的な取り組みについて、保護者の皆様や学校関係者の方向けにお話しする機会をいただいております。PTA研修や保護者会など、小規模な場でも対応可能です。ご関心がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。


