福寿想リハビリデイサービス 開設十年
先日、ナーシングホーム(施設)に入居されているご利用者様のところに久しぶりに訪問しました。春先からの新型コロナウイルスの影響で面会ができなかった為、3~4ヶ月ぶりに顔を見る事ができました。
ケアマネジャーとして数年来のおつきあいをさせて頂いている方で、脳血管障害を発症され、食事することができなくなり、寝たきり状態となった為、今年の春に入居されていました。面会できなくなる前に会った時には、目もうつろ、会話内容も不明瞭で、ミトン(手につけるグローブ。点滴や鼻からのチューブなど抜かないようにする)を一生懸命取ろうとしていました。
それが、この間会った時は、非常に表情が落ち着いており、会話も普通。「こんにちわ。久しぶりです。・・・こちらの生活はどうですか?」と挨拶すると「あー。武範君か・・・。お母さん元気か?ここの人たちは、よくしてくれているよ。迷惑かけているわ」
と3ヶ月前に会った時とえらい違います。なんか、すごく良くなった気がします。
次の日、その利用者様の奧さんと会い、来月の予定の確認・捺印を頂きながら、その話をすると
「そう。すごい落ち着いたでしょ。まともになった。実は、歯を治療してもらってから変わったんだよ!」と教えて頂きました。
以前自宅近くの歯医者で治療してもらっていた歯の被せ物の下が膿が溜まるほど悪化していたらしく、1ヶ月前から施設に出入りしている訪問歯科の先生に歯の治療をしてもらうようになってから、みるみる頭がしっかりしてきたそうです。口臭も無くなり、認知症が進んだと思っていたら、案外そうでもなかったと、ご家族もとても喜んでいるとのことでした。
歯の治療や口腔ケアは、ケアプラン(介護計画)の中でも案外見落としやすく、後回しになりがちです。今回、とても良い勉強をさせてもらいました。