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加藤武範プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

母親が認知症か?と感じた時

加藤武範

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テーマ:認知症

私の母親が「マジで認知症じゃないか?」と感じたのは、軽度認知障害の診断を受けて半年経った頃です。
冷凍室に入っていたアイスクリームをお昼に婆ちゃんが食べていました。その時は何とも思わなかったのですが、夕方、小学校から帰ってきた子供が、
「あれ?アイスクリームは?」
私「昼に婆ちゃん食べてたで。」
子供「えー!楽しみにしてたのに…」
婆ちゃん「私は食べてない!」
私「食べてたやん。昼に。僕の目の前で。別に皆んなのアイスだから、食べるのは悪い事やないで」
婆ちゃん「私は絶対食べてない。いやらしい事言う!」凄い勢いで、ご立腹。

うん?食べた事忘れてる?
子供には、「アイス買いに行こう」となだめつつ、胸の内では「物忘れのレベルを超えてない?このモヤモヤした感じは何だろう?そういえば、最近、変な事あるな。トマトが冷蔵庫の野菜室で無く、冷凍室に入ってカチカチだった。婆ちゃんの友達が、「喫茶店で待ち合わせたのに来ない」って電話あったし、婆ちゃんが眼鏡や車の鍵を探す光景をよく見かける様な気がする。」
絶対に認知症だと思いました。でも、妻は言いました。「車も乗れるし、頼んだ事はできる。何より認知症と言われて、本人が傷つくのは可哀想だ。」
そして、その言葉は、僕の気持ちの奥底にある認知症であって欲しくないという正直な気持ちと緩やかにシンクロしました。
今思えば、現実を直視できない、ただ逃げていただけだったかもしれません。

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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

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