ハラスメントのない職場に必要なスキル
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。
前回、「モテるお酢屋」という飯尾醸造の理念から、
商品・体験・ビジョンの3つが揃って初めて“モテる”という
飯尾醸造5代目当主の考え方の話について、私なりの解釈の話をしました。
今回はその入口、
商品=イケメンについてです。
いくら中身が良くても、第一印象はやはり重要です。
これは人でも、企業でも同じです。
ただ、中小企業の現場では、こんな考えをよく耳にします。
「うちは大手と違うから、ストーリーで勝てばいい」
「想いや人柄、共感で選んでもらえればいい」
もちろん、それ自体は間違いではありません。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
それは、
商品が弱くても何とかなる、と思ってしまうことです。
飯尾醸造の考え方は、ここをはっきりと否定します。
どれだけ想いがあっても、
どれだけ人柄が良くても、
商品が弱ければ、そもそも選ばれません。
イケメンでなければ、会ってもらえない。
土俵にすら上がれないのです。
飯尾醸造では、酢の原料となるお米づくりから自ら関わります。
無農薬で米を育てるところから始まり、その米を使って酒を仕込み、
さらに酢へと発酵させていく。
この工程には、およそ2年という時間がかかります。
発酵も、効率的な方法ではなく、昔ながらの「静置発酵」。
大きなタンクで短期間に作るのではなく、
微生物の働きに委ねながら、ゆっくりと時間をかけて醸していく方法です。
だからこそ出来上がる酢は、
ツンとした刺激が少なく、やわらかく丸みのある酸味。
奥行きのある旨味と、すっと体に馴染むような風味があります。
効率やコストだけを考えれば、選ばない道です。
それでもあえて手間と時間をかける。
なぜか。
それが、
信頼の土台になるからです。
体験やビジョンの前に、まず商品。
ここで信頼されなければ、その先の関係は始まりません。
逆に言えば、ここまでやり切っているからこそ、
「この人たちの話をもっと聞いてみたい」と思えるし、
田植えや稲刈りといった体験にも価値が生まれます。
商品が、すべての起点になっているのです。
人も同じです。
どれだけ優しくても、どれだけ夢を語っても、
最低限の魅力がなければ関係は始まりません。
企業も同じです。
あなたの商品はどうでしょうか。
お客様が「これはいい」と素直に思えるレベルにあるでしょうか。
想いやストーリーで補おうとしていないでしょうか。
一度、厳しく見直してみてください。
そして、こう自問してみてください。
「このサービスは、自信を持って誰かに紹介できるか?」
もし迷いがあるなら、
それはまだ“イケメン”になりきれていないのかもしれません。
次回は、関係性をつくる要素、
体験=腕枕について考えていきます。
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