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温泉はチタン・プラチナのピアス・ネックレスは大丈夫?

2020年5月26日

テーマ:温泉の効果・効能

コラムカテゴリ:美容・健康

お風呂が大好きな日本人。中でも心身を癒やす温泉での時間は至福のひとときです。日本にやってくる外国人観光客の中にも温泉ファンはたくさんいます。

ただ、入浴の際に気にかけておいてほしいことがあります。それは身につけている貴金属のアクセサリーです。温泉成分に反応して色が変わったりしないかどうか、意外に知られていないのです。

付けたままでいいのか?外した方がいいのか?
今回は入浴する前に知っておきたい貴金属の装着についてお話しします。

チタンのアクセサリーは温泉でも大丈夫?

アクセサリーを身につけようにも、金属アレルギーがありがまんするしかない方もいらっしゃるでしょう。
ところがチタン製品なら症状が出にくく、ネックレスやペンダントにチタンを選び、おしゃれを楽しめるようになったという話を聞くことがあります。

軽量で水や汗にぬれてもさびにくいメリットのあるチタンですが、温泉にそのまま入るとどうなのでしょうか?

温泉の泉質もさまざまあります。プールや海では大丈夫でも、入浴施設では周りからの目も気になるところです。

「温泉のお湯に反応して、あの人のアクセサリーから何か溶け出すんじゃないの?」
ネックレスや指輪をしたままお湯につかっている人を見ると、気になってしまうこともあるでしょう。

チタンが金属アレルギー症状を引き起こしにくいこと、鉄と違ってさびないのにはわけがあります。チタンの表面に生成される酸化皮膜は汗で溶けない、水などによって表面が侵されない特徴を持つからです。

ただし丈夫で肌にやさしいチタン素材も、フッ素化合物や苛性ソーダといった液体にひたすと、さすがに溶けてしまうようです。しかし、そのような環境下の温泉湯は聞いたことがありませんね。

温泉の入り口で見かける「変色するアクセサリーは外してください」との注意書き。もちろん個人の判断でノーアクセサリーで入浴することもあるでしょう。でもチタンは、着用したまま温泉に入っても大丈夫な金属と言えます。

プラチナのピアスやネックレスを付けたまま温泉に入るのは?

プラチナジュエリーは比較的お手頃な値段のものから、ハイブランドのアイテムまであり、バリエーションも豊富で幅広い層の人が愛用しています。

特にピアスは顔まわりの印象を変えるアクセサリー。小さなサイズのものでもありますから、付けたり外したりがめんどうで、紛失につながる可能性も高いと言えるでしょう。
またボディピアスにプラチナを選んでいる人も、装着したまま入浴したいと思うかもしれませんね。

プラチナは耐蝕性に優れた金属です。酸やアルカリにも強く、汗をかいても大丈夫。温泉に入ってもまず変化しません。プラチナは他の物質と反応しない安定した金属だからこそ人気があるのです。

プラチナの含有量はptという単位で表され、純プラチナはpt1000です。含有量95%ならpt950、90%ならpt900となります。

もちろん純度が高い方が高価なプラチナです。含有量が高いものだと、一般的な日常生活において変色は起きないと言えるでしょう。
変色するとしたら、それはプラチナの含有量が少なく他の金属が多く混合されたものではないでしょうか。Pt900以上であれば、温泉に入れると考えてもいいでしょう。

シルバーアクセサリーも温泉入浴OK?残念ながらその答えは…

シルバーアクセサリーが大好きで、入浴時も就寝時もずっと身につけているという場合。残念ながら結論から言って、温泉でのシルバー装着はNGです。

温泉で「銀製品は変色しますのでご注意ください」と書かれた案内板を見たことはありませんか?

硫黄の温泉は銀製品、つまりシルバー素材のアクセサリーを変色させます。たった一度の入浴で銀色が燻し銀に変化して、悲しい思いをした人も少なくないでしょう。

温泉に入る時には、必ずシルバー製品は外してください。

ピアス

大切な結婚指輪の場合はどうなる?指輪の素材を知って温泉に入ろう!

ずっと身につけているアクセサリーで言えば、まず結婚指輪が挙げられます。プラチナやゴールドを使用したリングが多いでしょう。

どちらの素材も硬度をアップさせたり細工しやすくするために、別の金属を混ぜているのが一般的です。

混ぜる金属のことを割り金と呼びます。その割合が高いほど、また金属の種類によっては温泉に含まれる硫黄や入浴剤、硫化ナトリウムに反応して変色・変質する可能性があります。

プラチナには主にパラジウムや銅、ルテニウムを混ぜていますが、プラチナが90%以上使われていれば大丈夫です。

ゴールドには主に銀や銅、パラジウムを混ぜています。混ぜる割合を微妙に変化させることで色が変わり、ピンクゴールド・イエローゴールド・ホワイトゴールドなどになります。

銀や銅が含まれると、硫黄や硫化ナトリウムに反応しやすく、くすんだり黒くなったりする可能性があるので、特に銅の割合の高いピンクゴールドの結婚指輪はご注意ください。

ホワイトゴールドは白く仕上げるため、表面にロジウムメッキを施していることがあります。温泉のお湯でメッキ加工がはがれ、リングが黄色みを帯びることもあるでしょう。

また宝石をあしらった結婚指輪の場合、ダイヤやルビー、サファイアは問題がない可能性が高いですが、トパーズや真珠の入った指輪は変色・変質のおそれがあるので、温泉入浴の際には外すようにしてください。

山梨県のラドン温泉「湯~とぴあ」

この記事を書いたプロ

早川善輝

湯治のプロ

早川善輝(ラドン温泉ホテル 湯~とぴあ)

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