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温泉の湯疲れ・湯あたり・のぼせの対処法

2020年5月19日 公開 / 2020年8月9日更新

テーマ:温泉の効果・効能

コラムカテゴリ:美容・健康

温泉を楽しみに来たのに、入浴していたら具合が悪くなってしまったという経験はありませんか?温泉に入って具合が悪くなることを「湯疲れ」や「湯あたり」「のぼせ」と言いますが、それぞれ違う意味があります。

温泉の「湯疲れ」「湯あたり」「のぼせ」が何を指すのか、そしてそれらの症状が出た際の対処法をお伝えします。

湯疲れ・湯あたり・のぼせの違い

温泉に入って具合が悪くなったとき「湯あたりした」と言われることがあります。しかし多くの場合それは湯あたりではなく、「湯疲れ・のぼせ」です。というのも、湯あたりは長期間何度も入っているときに出る症状。日帰り温泉や1泊2日の温泉旅行では湯あたりにならないからです。

湯疲れ・湯あたり・のぼせの違いをそれぞれ見ていきましょう。

【湯疲れ】
入浴はとても体力を使います。温泉に来ているという高揚感から、長くお湯につかったり、1日に何度も繰り返し入浴したりすると疲れから具合が悪くなることがあります。

特に、普段はシャワーだけで済ませ、入浴する習慣のない人に起こりやすい症状です。日帰り温泉や1泊2日の温泉で起こるのは、ほとんどが湯疲れです。

【湯あたり】
長期間、何度も温泉に入った時、温泉の成分が体に影響して起こる頭痛や吐き気、めまい、体調不良などの症状を湯あたりと呼びます。温泉の成分が影響しているため、湯あたりは温泉で限定して起こる症状で、銭湯や自宅のお風呂では起こりません。温泉に入り始めてから2~3日から1週間ほどたつと症状が出てきます。

湯あたりするのには2つの理由が考えられ、1つは温泉の泉質が自分に合っていなかった場合、もう1つは良い効果が出る前の好転反応です。湯あたりしたら丸1日休んで様子を見て、回復後にまた温泉に入るのがよいでしょう。

【のぼせ】
熱いお湯につかったり長い時間入浴したりすると、血管が広がって血液がたくさん流れます。その影響で頭がクラクラしてほてり、気分が悪くなるのがのぼせです。温泉ではなく自宅のお風呂や銭湯でも症状が出る場合があります。

湯あたり

湯疲れ・湯あたり・のぼせ、それぞれの対処法

湯疲れや湯あたり・のぼせが起きた時の対処法についてもあらかじめ頭に入れておくと、いざという時にあわてずにすみます。

まず、入浴中に気分が悪い、視界がおかしい、クラクラすると感じたらゆっくりとお湯から上がります。そして、その場に座る、横になるなど楽な体勢で休憩しましょう。一人で温泉に来ているときは、周りの人に声をかけて助けてもらい、スタッフを呼んでもらうとよいでしょう。

お湯から上がって脱衣所へ移動している最中や、脱衣所で体を拭いているタイミングなどで具合が悪くなることもあります。「おかしい」と思ったら無理せず座るか横になりましょう。

くれぐれも「このくらいなら大丈夫」と楽観視しないことが大切です。普段は元気いっぱいの人でも体調によって湯疲れ・湯あたり・のぼせなどの症状が出ることもあります。これらの症状が出たらその日はもう入浴せず、休憩所でゆっくり休みましょう。

とはいっても、せっかく訪れた温泉ですから、何事もなくお湯につかって楽しめるのがベストです。湯疲れ・湯あたり・のぼせを避けるための、いくつかの注意事項をお伝えします。

【入浴前に水分補給すること】
温泉に入ると自分が思うよりもたくさんの汗をかきます。最初に水分を補給してから温泉に入ると、体温調整しやすいのでおすすめです。入浴の15分前を目安に水分を取りましょう。

【かけ湯をすること】
温泉に入る前に、手足から全身に向かってかけ湯をして、体を温泉の温度に慣らしましょう。

【頭にぬれたタオルを乗せて冷やしながら入浴する】
体温が高くなり血流が増加するとのぼせの症状が出ます。あらかじめ頭に水で絞った冷たいタオルを乗せておけば、頭が冷やされて体温が上昇しすぎるのを防ぐことができます。

【こまめに休憩を挟む】
湯疲れや湯あたり・のぼせは、入浴で体温が高くなると出やすい症状です。そのため、体が温まってきたと感じたら一度浴槽から上がって休憩し、体温を下げましょう。少し休んでからまた入浴して温まる、というように少しずつ体を温めると具合が悪くなりにくいのでおすすめです。

また、高温のお湯に長い時間つかるのもできるだけ避けましょう。熱い温泉は短時間。ぬるめの温泉でも額に汗をかいてきたら一度上がって休む、を心がけるとよいでしょう。

【初日は短めに、4日目は温泉を休む】
放射能線や硫黄泉、酸性泉など、効果の強い温泉は湯あたりしやすいため注意しましょう。長期間の湯治なら、初日は体を慣らす程度にして長湯を避けます。また、湯あたりの症状は4日目くらいに出ることが多いので、4日目は温泉に入らず、体を休めるようにしましょう。

湯疲れ・湯あたり・のぼせの症状が出たら無理をしない

温泉では、自分の体調と相談しながら入浴しましょう。湯疲れ・湯あたり・のぼせの症状が出たら、その日は入浴を避けます。

温泉ではお湯以外にも、きれいな景色やおいしいお茶に食べ物など、楽しめるものがたくさんあるはず。その日の自分の体調にあった楽しみ方を見つけられるといいですね。

山梨県のラドン温泉「湯~とぴあ」

この記事を書いたプロ

早川善輝

湯治のプロ

早川善輝(ラドン温泉ホテル 湯~とぴあ)

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