イノベーションを求める経営者やプロ野球監督が心がけている聴くことを重視した対話
思春期は、人間関係や学習、家庭などさまざまなストレスを経験する時期です。
生徒一人ひとりがストレスとの付き合い方を学び、より良いコミュニケーションにつなげることを目的に実施した講座をご紹介します。
先月22日、財団法人社会応援ネットワークの心のケアプロジェクトで、埼玉県開智中学校2年生約270名を対象にした出前講座の講師を務めました。
開智中学校の名付け親は、ノーベル生理学医学賞を受賞した大村智博士です。
山梨県韮崎市出身の大村智博士は、当社代表の出身大学の先輩でもあり、生徒の皆さんと有意義な時間を共有することができました。
今回の講座のテーマは、「イラモヤはあうぇ~」
● イライラしたとき
● モヤモヤしたとき
● はあ~っとなるとき、
● うぇ~っとなるとき
まとめて「イラモヤはあうぇ~」。
イライラやモヤモヤ、不安や落ち込みなど、誰にでも生じる心の反応を、子どもたちが覚えやすい合言葉として「イラモヤはあうぇ~」と表現しています。
こうした感情を「心の排泄物」と捉え、ため込まず、周囲を傷つけない方法で適切に対処するストレスマネジメントを体験的に学ぶ講座です。
後日、生徒の皆さんからたくさんの感想やふりかえりをお寄せいただきました。
約270名の生徒から寄せられた振り返りを分析すると、共通して見られた学びがありました。
ストレスは「なくすもの」ではなく「付き合うもの」
最も多かった感想は、
〇「ストレスは悪いものではない」
〇「良いストレスもあることを初めて知った」
という気づきだったようです。
これまで「ストレス=悪いもの」と考えていた生徒が多く、ストレスには成長につながる「良いストレス(ユーストレス)」と心身に負担となる「悪いストレス(ディストレス)」があることを知り、安心したという感想が数多く寄せられました。
出来事ではなく「受けとめ方」が心を左右する
多くの生徒が印象に残ったと答えたのが、
〇「出来事に対する受けとめ方(認知)が大切」
という内容でした。
〇「イライラしたらすぐ反応するのではなく、一度立ち止まって考えたい」
〇「ポジティブに受け止め直してみたい」
という声が多く見られ、自分の心を客観的に見つめようとする姿勢が育まれていることが伝わってきました。
「心の排泄物」という言葉が強く印象に残った
〇「イライラやモヤモヤは心の排泄物」という例えは、多くの感想で取り上げられていました。
〇「排泄物をため込まないように、心も適切に出すことが大切」
〇 「どこで、どのように出すかが大切」
という考え方は、生徒にとって非常に理解しやすかったようです。
相手の気持ちを考えるきっかけになった
〇「自分は平気でも相手にはストレスになることがある」
〇「言葉の受け止め方は人それぞれ違う」
という気づきも多く見られました。
ストレスマネジメントは、自分自身だけでなく、人間関係やいじめ予防にもつながる学びであることが、生徒の感想からも読み取れます。
「明日から実践したい」という行動変容
感想の中で特に印象的だったのは、
〇 一度立ち止まって考える
〇 運動や音楽など良いストレス対処を選ぶ
〇 家族や友達に相談する
〇 人や物に当たらない
〇 紙に書き出して整理する
など、具体的な行動目標を書いている生徒が非常に多かったことです。
知識を学ぶだけではなく、「実際にやってみよう」という行動につながっていることは、本講座の大きな成果と感じました。
「わかる」から「できる」へ ― 行動変容を目指した心理教育
当社のストレスマネジメント講座は、笑いや体験活動を取り入れながら、生徒が自分事として考えられる工夫をしています。
実際にアンケート全体を読むと、単に「面白かった」と書いているのではなく、
〇「ストレスは悪いものではない」という認知の転換
〇「受け止め方を変えてみよう」という認知の変容
〇「明日からこう行動する」という行動変容
という3段階の変化が非常に明確に表れていました。
単にストレスについて「知識」を学ぶだけではなく、自分自身の心を見つめ直し、明日からの行動につなげようとする姿勢が数多く見られました。
心理教育が「わかる」で終わるのではなく、「できる」「やってみる」へとつながったことを大変うれしく感じています。
ストレスと上手につき合う力を育むために
今回の講座を通して改めて感じたのは、子どもたちは「ストレスをなくす方法」を求めているのではなく、「ストレスと上手につき合う方法」を求めているということです。
当社では、学校・教育委員会・PTA・企業などを対象に、ストレスマネジメントやレジリエンス教育、心のケアSOSの出し方教育に関する出前講座を実施しています。
講義を一方的に聞くだけではなく、体験や対話を取り入れながら、「わかる」だけで終わらず、「明日からやってみよう」と思える心理教育を大切にしています。
子どもたちが安心して学び、自分自身や周囲の人を大切にできる力を育むために、学校現場の実情に合わせた内容をご提案いたします。
ストレスマネジメントは、生徒一人ひとりの心を守るだけでなく、より良い人間関係づくりや学級づくり、いじめ予防にもつながる心理教育です。
講演・講座・研修などをご検討の学校・教育機関の皆さまは、お気軽にお問い合わせください。
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