知っておきたいダイヤモンドのカットの種類
セッティングとは?
ダイヤモンドの指輪をよく見ると、ダイヤモンドはシルバー・ゴールド・プラチナといった貴金属で作られた地金にしっかりと固定されています。このダイヤモンドを固定する手法はセッティングと呼ばれ、さまざまな種類があります。
宝飾店でよく見られるセッティング方法をご紹介します。セッティングの呼び名が違う場合もありますし他にも色んなセッティングがあります。
【1:爪あり(立て爪)】
ダイヤモンドのセッティングとして最も知られている方法です。ダイヤモンドを取り囲むように4~6本の爪を取り付けるため、ダイヤモンドに高さが生まれ、立体感のあるデザインとなります。またダイヤモンドと爪の間から光が入りやすく、ダイヤモンド自体を強く光り輝かせることができます。
【2:カテドラルセッティング】
「爪あり(立て爪)」とよく似たデザインです。ダイヤモンドを高い位置に持ち上げるため、立体感のあるデザインとなります。また爪だけではなく、ダイヤモンドの両側にスロープを設計しているデザインのため、ジュエリーに安定感があります。
【3:伏せ込み】
ダイヤモンドの周囲を地金で囲むセッティング方法です。指輪のアーム部分に穴をあけ、その穴にダイヤモンドを埋め込むデザインになっています。
【4:ベゼルセッティング】
こちらは「伏せ込み」のよく似たデザインです。まず、ダイヤモンドの周辺を囲むように土台を作ります。その後、その土台部分にダイヤモンドをセッティングするため、程よい高さが生まれます。
【5:テンションセッティング】
シルバー・ゴールド・プラチナなどの貴金属には、張力があります。テンションセッティングは、その張力を利用してダイヤモンドの左右2カ所を挟み込む手法です。貴金属の間にダイヤモンドが浮かんで見えるデザインのため、さまざまな角度から光が入り込み、とても美しく輝きます。
【6:はさみ留め】
シルバー・ゴールド・プラチナなどの貴金属のアーム部分に溝を作り、その溝へダイヤモンドの縁を挟み込むセッティング方法です。ダイヤモンドをすっぽり挟み込むため、宝石と同じくらいの貴金属幅が求められます。
【7:レール留め】
ダイヤモンドを電車のレールのような地金の間にセッティングする方法です。このセッティング方法は、エンゲージリングとして有名なエタニティリングによく見られます。
【8:彫り留め】
指輪のアーム部分に、直接ダイヤモンドを埋めていくセッティング方法です。「ころし留め」や「ドット留め」などの呼び名でも知られています。宝石の形を生かした
メインのダイヤモンドの脇を固める宝石に対し、よく用いられる方法です。
爪ありと爪なしのメリットとデメリット
【1:爪あり】
<メリット>
・高さのあるデザインのため、ダイヤモンドがより多くの光を受けることができます。
・クラシックで上品なデザインに仕上がります。
<デメリット>
・高さのあるデザインのため、爪の部分が洋服などに引っかかる場合があります。
【2:爪なし】
<メリット>
・高さがないデザインのため、洋服などに引っかかる心配がありません。
・モダンなデザインに仕上がります
<デメリット>
・爪ありのデザインと比べると、ダイヤモンドが光を受けにくいため、爪ありよりも輝きがおさえられた印象になります。
ダイヤモンドのセッティングは、デザインに大きな影響を与える重要な部分です。セッティングも含め、ステキなデザインのダイヤモンドジュエリーを選びましょう。