遺品整理の分別作業に見つかった大金

夏の高校野球甲子園100回記念大会も多くのドラマがありましたが、先日静かに幕を閉じました。
猛暑のなか球児たちの熱戦を連日テレビで観戦された方も多かったのではないでしょうか。なかでも東北パワー金足農業高校の戦いぶりは今年の暑い夏以上に熱くさせるものがありました。連日連投、多くの人に感動をあたえたエース吉田投手の熱投と、その仲間の活躍に日本中が沸騰した夏でもありました。

さて、8月初めからの母屋の遺品整理作業、猛暑の中での作業につきましては前回コラムでもご紹介させて頂きました。・・・前回のコラム
母屋の整理も無事に終えた頃、建物解体のご相談を受けて、グループ建設会社を呼んで早々に作業段取りを決定し解体見積書提出となりました。それと同時作業で母屋そばにあります倉庫の整理と合わせて解体見積りのご依頼を受けました。倉庫内整理は母屋整理に続いてのご依頼でもありましたし、物量も少ない事からこちらの費用は大幅に値引いたサービス料金を提示させて頂いたところ「すぐに取り掛かってほしい」とのご希望でした。倉庫は10畳程の二階造りの小さな倉庫です。



こちらの物品について既にご依頼主様も室内の物は確認済みで、必要な物の搬出はすませておりました。残された物は昔の生活雑貨や箪笥、着物衣類、贈答品、農作業道具などの品々で、買い取り品となる物は見当たりません。
「残されたものは全て廃棄で」とのご指示でしたが遺品整理現場から運び出す物は全て分別する必要があります。一品一品手に取り作業していますと、箪笥の中程の帯の間から小さな鞄が出て来ました。中には封筒に収まる書類と一万円札が・・・38枚！　なんと380,000円が入っておりました！！一緒に入っていた書類などから10年程前の改築の際に準備された費用の残金のようでした。
早々にご依頼主様に連絡したところ、ビックリしたご様子で飛んで来ました。
「自分達家族だけで作業をしたら絶対見付けることは出来なかった」
「まとめて廃棄して、お金も何もかもゴミ袋に詰めて焼却炉に投げ入れたろう・・・」
「こんな事もあるんですね！」
驚きながらも大変喜んでおりました。





私共遺品整理士としては、今回のようにご遺族が気付かない所から金品や宝石、有価証券等が見つかるケースは決して珍しい事ではございません。
清掃会社や便利屋さんですと、中身を確認しないでまとめて廃棄となることが多いかと思いますが、私共遺品整理士は故人様の想い出の品々となる物が残されてないか、ご遺族様に渡すものがないか確認しながら分別作業していますので、このようにご遺族様が整理しても気付かないお金や、貴重品、また想い出の品々を見つけてご遺族へ渡すといった事が少なくありません。
ご依頼主様に現金を渡すと、「早速お墓参りに行ってきます」と故人にご報告されるとの事でした。

こちらの倉庫についても母屋同様、建物解体のご依頼を頂き、今現在作業を進めている所です。
まことにありがとうございました。

祭祀財産　仏壇仏具のお焚き上げ

それぞれのご依頼主様よりお預かりしてましたお焚き上げ供養の品々について、春先から実に半年余り湯殿山総本寺大日坊に納めておりました。
お焚き上げ供養を執り行います瀧水寺大日坊遠藤住職の体調不良などお寺のご都合、台風などの天候にも左右され長引いており、お預かりしたお客様からも「その後どうなってますか？」などの、お問い合わせのお電話も頂いておりました。当社としてもご依頼頂いたお客様に、ご心配をお掛けして大変恐縮している所でしたが、先日ご住職より電話を頂き、
「長い間申し訳ない、体調も良くなり、本日午後からお焚き上げはいかがでしょうか？」
長い間待っておりましたご連絡を受けて早々に大日坊へ向かいます。

仏壇四基に神棚など、皆様からお預かりしている品々をお寺境内より運び出して供養祭の準備を行います。少し風が吹き込む中で蝋燭の火も消えたりしましたが天気は最高、気温が34℃。病み上がりのご住職も額に大汗をかきながら読経、かたわらで一緒に読経されてる小坊主さんも、終始ご住職の体調を気遣っているように見えました。
閉眼供養に際しご依頼人様のご住所とお名前を読み上げながら最後に般若心経と、開始から40分程のお焚き上げ供養祭でしたが無事に終える事が出来ました。





ご依頼されたお客様には大変長い間お待たせしました。
また体調が優れないなかで猛暑と炎のなか執り行って下さった遠藤住職にも大変お疲れ様でした。
無事に終える事が出来ました。
ありがとうございました。

当社独自のお焚き上げ供養祭については・・・こちらから