春の騒ぎも一段落?
2026年8月コラム
【令和8年8月8日、海へ旅立たれたお父様】
2~3か月ほど前から予定していた散骨が、悪天候のため3件ほど延び延びとなっておりました。
度重なる台風の影響で順延となり、ご遺族の皆様にも長い間お待ち頂く事になりました。
今回は地元での散骨という事もあり、旅行費などのご負担もなく、ご依頼者様にも
ご理解を頂きながら、天候の回復を待つ事となりました。
そして台風の合間に訪れた晴天の元、ようやく散骨の日が決まりました。
令和8年8月8日
ご遺族の皆様も、(こんな月日に海洋散骨が出来るなんて、待っていた甲斐がありました)と、
出航前から大変喜んでおられました。
船上では三点鐘を鳴らし、皆様で黙祷を・・。
その後、乗船されたお一人お一人に小分けされた粉骨袋をお渡し、それぞれの想いを胸に、
海へと散骨して頂きました。花びらが海面いっぱいに散り、その合間を縫うように、
乳白色に衣替えを終えたお父様が花びらを従え静かに旅立って逝きます。





(お父さん~ 長い間ありがとう・・お疲れ様~)・・奥様皆様の想いが伝わってきます。
新たに旅立つお父様に声を掛けながら、皆様のお顔には、いつしか自然な笑みがこぼれていました。お母様、娘様も、長く待ち続けたその時を迎え、安堵されたご様子でした。
真夏の海です、水平線の彼方には勢いよく入道雲が湧き上がっています。
急に天候が変わりそうな気配も感じられましたが、船上から鳥海山を望みながら、
ご家族皆様で記念の集合写真を撮りました。
本当に長い間、お待たせいたしました。
そして、天候を見ながらの日程調整にもご理解とご協力をいただき、
本当にありがとうございました。
亡きお父様の安らかな旅立ちに・・合掌・・
【東京からお父様の散骨式に一族7人とワンちゃん、レンタルハウス白山4泊】
2か月ほど前からご予約を頂いておりました。
東京から一族7名とワンちゃん1匹で来県され、レンタルハウス白山に4泊しながら、
お父様の海洋散骨式、その日を待つというご予定でした。
ところが宿泊予定日中は、台風の余波が残り、天気は宜しいのですが風も強く波も高い状況。
私共も、中々出港の判断を出すことが出来ない予報です・・・。
11日、皆様が来県される当日の朝早く、私は港へ向かい堤防に上がって外海を
確認しました。すると、まるで嘘のように海は穏やかで風も波もほとんどありません。
これなら出航出来るのではと……そう思い、急いで先様へお電話しました。
(1時間ほどでマリーナへ到着できます!)と・・
(ただ、折角マリーナまでお越し頂いても、この時期はその間にも天候が急変する
可能性もあります、その場合は、申し訳ありませんが欠航とさせていただきます。
それでも宜しいでしょうか?)
そんなやり取りから1時間程して、マリーナで初めて皆様とお会いしました。
早々にご挨拶を済ませましたが、やはり天候は急変です。
風が出始め、波も高くなり、港の入り口では海面が泡立ち、岸壁には波が打ち付ける状態に
なってしまいました。
(折角お越し頂いたのですが、その間に海も急変してしまいました。
ご案内していた通り、本日は欠航とさせていただきます本当に申し訳ございません)
私共からすれば、一方的に予定を変更せざるを得ない、心苦しいお話です。
それでも皆様は、笑顔でご納得下さいました。
本当にありがたく、そして申し訳ない気持ちで一杯でした。
そんな中、娘さんの手、そしてリードにつながれたワンちゃんの一つ一つの仕草に、
私は随分と心を救われました。皆様は予約されていたレンタルハウス白山へ向かい、
改めて海洋散骨式の日を待つ事となりました。
笑顔でお応えいただいたご家族の皆様には、本当に救われる思いでした。
それから4日ほど経ったある日。波風ともに安全圏内になるとの予報。
(これなら出航できる)そう判断し、先様へご連絡しました。
翌日の出航時間を決め、私共もようやく少し安堵。
来県予定期間内での海洋散骨式が出来そうです。
お盆の最中ではありましたが、お花の準備なども整え、皆様とも翌日の出航をお約束。
マリーナでは明日の出港に備え、エンジン点検、船周りの点検を行い、準備万端です。
そして当日、マリーナに皆様がお集まりになり、改めてのご挨拶です。
乗船中のご注意とお願い事、航海予定時間等のご説明・・そして記念撮影。
ワンちゃんはご主人の腕に抱かれ、皆様と一緒に写真に収まりました。
私どもの船に乗る初めてのワンちゃんです。
名前が(たわし)首元に小さな束子が下がっております。思わず笑いだします。
とてもお利口で、騒ぐこともなく静かに乗船してくれました。
海上は穏やかです、風は少々ありましたが、
鳥海山はしっかりと稜線を望むことが出来ました。
三点鐘を鳴らし、皆様で黙とう・・・


海洋散骨式が始まりました。
船上に讃美歌が流れる中、船の両端から散骨、そして献花が始まります。
暫くすると仏様のお孫さん、曾孫さんの嗚咽が聞こえてきます。
アフトデッキに膝をつきながら、一生懸命に散骨され、そして献花です。
ご主人の手から離された風に乗った花びらが勢いよく舞い、船の周りが一瞬、
お花畑のようになりました。皆様、何かを囁きながら、静かに、そして大切にお父様、
お爺様をお見送りされていました。


娘さんの目にも涙が……。
そのお姿を拝見しながら、生前のお暮らしぶりや、ご家族の深い絆を垣間見せていただきました。これほどまでに心を込め、涙を流しながら亡きお父様を、そしてお爺様を送られるご家族のお姿を見て、私自身も思わずもらい泣きをしてしまいました。
まさに、心に残る感動の一コマでした。


お爺ちゃんとの生前のお暮らしや、日々の生活のご様子まで、自然と想像することができました。本当に和やかで、温かなご家族だったのだと感じます、私自身も深く心を打たれました。
生前のご家族皆様からいただいた、沢山の思い出と花びらに包まれながら、
今、お父様は大海原で新たな旅立ちをされていることでしょう。
亡きお父様……お爺ちゃんに……合掌。
追伸
今回のコラムUP写真は先様よりのご注文、ご指示により
無修正での公開とさせて頂きました。

https://yamagata-ihinseiri.jp/kaiyou/



