どう決めますか?住まいの色とデザイン
「せっかく戸建てに住むなら」と、周囲に気を使わずに思いっきりピアノを弾く暮らしに憧れる人も多いのではないでしょうか。そこで気になるのが音漏れによる近隣トラブル。そんな不安を解消する防音対策ついて一緒に考えてみましょう。
空気伝搬と個体伝搬の 2つの防音対策が必要
ピアノは、鍵盤を押すことでハンマーが弦を叩き、その音の振動を響板に共鳴させる仕組みになっています。そのため、ピアノの防音対策をするには、弦や響板から空気を媒体として伝わる「空気伝搬音」と、打鍵音やペダリング音が床に振動して音として伝わる「個体伝搬音」のそれぞれに対策が必要です。グランドピアノもアップライトピアノも出る音量はさほど変わらず約90〜100dB(デジベル)の音が出ると言われおり、その音量は、電車が通るガード下やクルマのクラクションに匹敵します。そのため、ピアノの音は極めてうるさいレベルの音に相当する防音対策が必要だと意識しましょう。
空間全体に広がるピアノの空気伝搬音は、窓やカーテンを閉めることが第一の基本対策です。波形をしたカーテンは音を吸収する効果があるため、薄いレースのカーテンでも有効な防音対策となります。また、音は開口部があるとそこが音漏れの原因になるので、換気扇の通気口部分には「防音チャンバー」を取り付けるなどの防音対策を行います。
ピアノの個体伝搬音を防ぐには、ピアノと床の間に「インシュレーター」という防振材を設置し、その上で、床に「防音マット」を敷くとさらに効果的です。防音マットはホームセンターなどで購入可能で、工事不要で簡単に設置できる手軽な防音対策です。アップライトピアノは背面から音が出るので、ピアノと壁の間に差し込む「ピアノ用吸音パネル」が効果的で、パネルの厚さによっては10〜40dBほどの防音効果があるとされています。
特別な防音が不要な 「FPの家」
本格的な防音対策をするのであれば、「二重窓」や「防音サッシ」の導入を検討してみるのもいいでしょう。音は窓ガラスを伝わるよりも、サッシの隙間から入り込む方が圧倒的に多いので、ガラスを防音仕様にするだけでは不十分で、窓の隙間に対策の重点を置くことが肝心です。最終手段としては、ピアノを置く部屋全体を「防音室」にすれば、申し分ない防音対策が可能ですが、数百万円程度のコストがかかるので予算と相談しながら慎重に検討しましょう。
私たちが作る「FPの家」は、「FPウレタン断熱パネル」を隙間なく密着接合した高気密構造で、窓は高性能な複層ガラス以上の物を採用しています。そのため、遮音性能が高く、特に防音室を作らなくても屋内からもれるピアノの音を抑えることができます。
住まう人のプライバシーと安全を第一に考えた「FPの家」は、気兼ねなくピアノが弾ける豊かな暮らしの実現をお手伝いします。