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災害から暮らしを守る家

山下輝雄

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テーマ:家づくり

2011年3月の東日本大震災は今でも記憶に新しいですが、その後も全国各地での記録的な集中豪雨などの自然災害が続き、ますます防災への意識が高まっています。

家族の暮らしを守るには災害に強い家に住むこと

外国にくらべて日本は、地震や津波、火山噴火、台風など、自然災害が発生しやすい世界有数の災害大国です。そのため、災害に対する国民の意識も高く、日頃から万が一に備えた防災対策を行なっている方も多いのではないでしょうか。ですが、いくら食料の備蓄や防災グッズを揃えても住む家が災害に弱ければ意味がありません。自然災害から家族の暮らしを守るには、災害に強い家に住むことが大きな安心につながります。

日本における過去の大規模災害を振り返ると、その多くは台風や大雨による水害と地震による震災が占めています。こうした傾向を踏まえると、防災を考慮した家づくりには、水害と震災への対策を優先すべきだということがわかります。

水害対策にはまず「立地」を考えることが第一です。一般的には海や河川の近くや低地などが水害の危険性が高い土地だと言われています。「ハザードマップ」には水害の被害頻度やその範囲がマップ上で表されており、洪水や土砂災害、津波等のリスク情報をまとめて確認することができるので、立地選びの参考にすると良いでしょう。

構造上で水害に遭いにくくするには、建物を「浸水」から守ることです。具体的な対策としては、敷地を「かさ上げ」する、もしくは基礎を高くすることで「浸水」を防ぐ方法です。ただこれには家の玄関まで階段が必要になったり工事費が割増になるなどのデメリットもあるため両面を把握した上で検討することが大切です。

震災に強い壁構造になるFP軸組工法の安心住宅

地震対策も水害対策と同様に立地が大変重要です。地盤が固い土地は柔らかい土地に比べ、震度が小さくなることが分かっており、液状化現象の発生頻度も低いと言われています。地震の被害予測は同じく「ハザードマップ」で確認できますので参考にしてください。建物の耐震性を考えると、鉄筋コンクリート(RC)造は材料強度としては高いですが、建築費や解体費が高額で、あまり一般的ではありません。現実的にはやはり木造住宅が主流であり、その耐震性を高めることを考えると、柱と筋交いで作られた壁よりも柱と合板などの面材で作られた壁の方が壁倍率は高く、揺れに強い構造となります。

「FPの家」は、硬質ウレタンと木枠パネルを一体成形したFPウレタン断熱パネルを建物の躯体に組み込むため、一般の工法より強い剛性を備えた住宅です。また、断熱性はもちろん、高い気密性と耐水性を有しているため水害に非常に強い住宅でもあります。安心に暮らせる「FPの家」で防災への備えをしませんか。

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山下輝雄
専門家

山下輝雄(一級建築士)

株式会社山下ホーム

天然素材と工法についての深い知識と一級建築士としての長年の経験により、化学物質を使わない無添加住宅を提案します。天然素材に由来する建材を使った住まいは、家族の健康と笑顔を守ります。

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