台風・水害に強い家づくり
軸組工事の最後に棟木を上げる時に行う儀式で、建前(たてまえ)ともいわれる上棟式(じょうとうしき)。そもそも、建物の完成の無事を願う儀式ですが、現在では、工事関係者と施主との親睦を深め、職人たちへの労をねぎらうために行う傾向にあるようです。
上棟式は地鎮祭と違い、神主などは呼ばずに、棟梁に仕切ってもらうのが一般的。特に作法や決まりはありませんが、通常の進行としてはまず、棟梁が建物の最頂部にある棟木に御幣(ごへい)を立てて、建物の四方を塩で清め、安全祈願の「上棟の儀」を行います。施主の挨拶後に乾杯、直会(なおらい)と呼ばれる宴会へと進み、最後に棟梁や工事関係者へご祝儀を渡して手締めでお開きとなります。