H27年度最新住宅補助金制度。
住宅購入を計画される方に‟いつ住宅を建てられたいですか?”と質問することがあります。
すると少し先の建築時期を答えられる方がいるのですが、そのほとんどの理由が‟頭金をためる”という理由から建築時期を先延ばしにされています。
頭金は本当に必要なのでしょうか?
ひと昔前は頭金がないと利用できない住宅ローンがほとんどでした。
現在は頭金がなくても借りることができる住宅ローンが一般的になっていて、頭金をためる必要がありません。
それでも頭金にこだわっておられる方が多いのには理由があるのです。
それは借金をすることが嫌で、不安を感じて少しでも借入額を少なくしたいという理由があるようです。
そしてよく話を聞いてみると、その想いを持つ方の多くは親の存在が大きく影響していて、‟両親にできるだけ頭金を入れて、ローンを少なくした方がいいんだよ!”と助言されているケースが多く見られました。
家づくりの先輩でもある親の言うことは経験値に基づいた正論のようにも聞こえますよね。
ではよく聞かれる‟できるだけ頭金を入れて、ローンを少なくした方がいいんだよ!”という助言は正しいのでしょうか?
答えは正解でもあり間違いでもあります。
両親が住宅を建てた時の時代は、頭金を入れて借入を少なくした方が正解でした。
しかし今の時代にそれは当てはまるのかは違うのです。
現在はできるだけ頭金という現金を手元に置いておいた方が正解の場合が多いといえるでしょう。
もちろんその人によって違うのですが、お金の計画をしたときに、頭金を入れたほうが良いというケースの方が少数派になっています。
多くの方は頭金を入れずに借入を多くした方が良いケースになり、両親の助言と異なる結果になります。
なぜそんな結果になるのでしょうか?
それは両親が住宅を購入した時代は高度成長期だったことが1番の要因なのです。
生涯雇用が当たり前で毎年お給料が上がっていき、銀行にお金を預けているだけでお金が増えていきました。
住宅ローンの金利は5%程度でしたが、お給料の上昇率や物価の低上昇がそれを上回っていたので、手持ちの現金を使ってもお金を貯める方法がどれだけでもあったのです。
しかし現代はどうでしょうか?
生涯雇用が崩れお給料はなかなか上がらない、銀行にお金を預けていてもほとんど増えることはありません。
そんな時代に手持ちの現金を頭金として住宅ローンに使ってしまうと、何かで現金が必要になった場合は住宅ローンを返すことすらできなくなりますよね。
そんな現在だからこそ、お金の使い方はしっかりと計画する必要があるのです。
だからといって全て借り入れるのも抵抗がありますよね。
そこで考え方の一つとして『住宅ローン=保険』ということがあげられます。
住宅ローンを借りるときには、『団体信用生命保険』というのもに加入します。
簡単に言うと、万が一借主がなくなった場合は住宅ローンの残債がなくなりますという保険。
その保険の種類には死亡保険だけではなく、がんや心筋梗塞などのリスクに対応したものも多く見られるようになりました。
もし手持ちの現金を頭金で使ってしまったときに、借主が事故や病気で亡くなってしまったら、住宅ローンはなくなるが、生活資金もなくなってしまいます。
そういったリスクに備えて現金はある程度手元に置いておいた方が良いケースが多いのです。
また頭金を使わず、住宅ローン使うことで住宅ローン減税を賢く活用することもできますよね。
ですから現在では頭金を入れない方が賢くお金を使う方法の一つといえるでしょう。
しかし人によっては頭金を入れたほうがいい場合もありますので、住宅購入の際にはぜひお金の計画をすることをお勧めいたします。
ハイズではファイナンシャルプランナーさんを無料でご案内していますので、自分はどうか不安を感じておられたらお気軽にご相談くださいね。