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木村哲治プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

刺青除去の現況

木村哲治

木村哲治

テーマ:レーザー・その他の治療機器

刺青治療の選択肢は基本的にレーザー治療と手術治療の2つしかありません。

どちらの方が良いとかそういう話ではなく、レーザーで取れそうなものはレーザー治療を選択し、それ以外は手術治療というシンプルな考え方です。厳しいことを言うようですが「綺麗に消す」というのはこの際二の次三の次に考えることが現実的です。
それだけ刺青は取る時の方が入れる時の何倍も大変だということです。

ご存知のようにレーザー治療には回数が必要です。ということはそれだけ治療期間は長くなりますし費用の総計も高額になります。(ピコレーザーは他のレーザーに比して確かに効率よく色素を除去することができますが、効果を発揮できる深さ自体は従来のレーザーと大差がないため深くまで入っているものは取れません。)

対して手術の最大のメリットは刺青自体は手術と同時に無くなっているということです。
ただし切って縫い寄せることができるようなものは滅多にないため、刺青ごと削って取る場合がほとんどです。
この方法は刺青の範囲がある程度以上の場合は一度に全てを除去せずに何分割かにして行います。なぜならそれだけ身体への負担が大きいからです。

理想論は大切ですが、それ以上に大切なのは現実的な話・考え方だと思います。
そのためあまりに広範囲の刺青の場合はあえて治療を勧めないという提案をしたことも私は珍しくありません。
なぜなら上記に示したとおり全てが中途半端に終わる可能性の方が高いからです。

賛否はあると思いますが、私はあくまで「現実的であること」を重視したいと思っています。

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木村哲治
専門家

木村哲治(外科医)

カメイクリニック富山院

患者さんご自身の血小板と線維芽細胞成長因子を用いたPRPF治療は適応範囲も広く且つ自然な仕上がりとなるため積極的に行なっています。https://www.prpf.jp

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