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私がヒアルロン酸注入ではなくPRPF治療を選択する理由

木村哲治

木村哲治

テーマ:PRPF(多血小板血漿治療)

いくつかありますが、ひとつはその安全性です。
誤解しないでいただきたいのは、物質としてヒアルロン酸は危険であるという意味ではありません。
ヒアルロン酸注入という行為には深刻な合併症のリスクがあるという意味です。
添付写真のような書籍もあるように、じつはこれは医師の間ではよく知られています。



その合併症とは血管の塞栓や狭窄です。それにより血の巡りが悪くなり皮膚壊死に発展することもあります。
発生確率自体は決して高くはありませんが、ひとたび発生すれば非常に深刻な状況に陥るため、常に頭に入れておく必要がある問題点だと思います。

どの血管に障害が及ぶかによって影響を受ける範囲も程度も違います。
もし眼に行く血管が障害されると最悪の場合失明に繋がることもあります。

当院の患者さんではありませんでしたが、過去に1例だけ私にも経験があるのです。
その方は法令線にヒアルロン酸注入を受けた方でした。それが初めてではなく同クリニックの同医師による3回目の注入だったそうです。当院に来られた時には法令線からおでこにかけて皮膚が紫色に変色しており、すぐにヒアルロン酸を溶かし、循環を改善させる目的で連日レーザー照射を行うことで幸い障害を残すことなしに治癒できましたが、正直言って怖い思いをしたことを覚えています。

富山院で20数年診療をしていますが、これが初めての経験でした。僅か1例、されど1例です。
PRPF治療では同様の合併症を来たすことがないので、この経験が大きなきっかけになったのは確かですね。

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木村哲治
専門家

木村哲治(外科医)

カメイクリニック富山院

患者さんご自身の血小板と線維芽細胞成長因子を用いたPRPF治療は適応範囲も広く且つ自然な仕上がりとなるため積極的に行なっています。https://www.prpf.jp

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