ほくろのルビーレーザーは自由度の高い治療です
傷跡の治療は短期間で済むものではなく総じて長期にわたる場合が多いため年単位で取り組むことが必要です。このように長期にわたる治療を行なう場合には患者さんご自身も治療計画・方針をちゃんと理解されることが大事です。
以前、別のコラムでも書きましたが現時点で傷跡を真に「無くす」治療が存在しない以上、まずなぜその傷跡が目立つのか?ということをしっかり認識しておく必要があります。
例えば、
①赤いからなのか?
②硬く盛り上がっているからなのか?
③引きつれや段差があるからなのか?
④白っぽくテカテカしているからなのか?
⑤毛や毛穴がないからなのか?(周囲との肌質の違い)
その理由はさまざまなため、レーザーを使用するにしてもそれぞれに適したレーザーを選択する必要があります。勿論レーザーだけでは解決できない課題がある場合は種々の保存療法や手術治療も併せて行うことが必要です。
レーザー治療で傷を治すとはこれら色々な意味を含んだものであって、全部をひっくるめた単なる「傷跡を治すレーザー治療」は存在しないという現状を是非ご理解いただきたいと思います。