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(再掲&改訂)レーザー治療の間隔には理由がある

木村哲治

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テーマ:レーザー・その他の治療機器

医師の言う「次回のレーザーは〇〇頃ですね」にはちゃんと意味があります。

例えばホクロや刺青の場合、レーザーを当てたからといってその瞬間にメラニンや顔料の色素がパッと消えてなくなるわけではありません。それらはまず粉々に破壊つまり粉砕されるだけです。粉砕はされましたがまだそこに残ったままなので外見上は色の変化は大きくありません。

この粉砕されたものは身体にとってはいわばゴミのようなもので不用品です。人体にはマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる掃除係が存在しており、人体のどこかにゴミが出るとこのマクロファージが集まってきて掃除を始める仕組みになっています。

この段階まで来て初めて色が薄くなり始めるわけです。つまり掃除がある程度進まないと色の変化を実感しにくいのです。その掃除がひと段落するまでの期間がホクロだと平均3〜4週間、刺青だと3ヶ月以上というわけです。先に書いた言葉はこの期間を考慮したものなのです。同様のことは血管腫や赤みのレーザー治療、レーザー脱毛などにも当てはまります。

いかがでしょう、おわかりいただけましたか?
焦ってレーザー治療の間隔を狭めても残っている色などが邪魔をしてしまうため、そこよりも深い部分にはレーザーのエネルギーがおよびません。つまり全然次のステップに進めないというわけです。

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木村哲治
専門家

木村哲治(外科医)

カメイクリニック富山院

患者さんご自身の血小板と線維芽細胞成長因子を用いたPRPF治療は適応範囲も広く且つ自然な仕上がりとなるため積極的に行なっています。https://www.prpf.jp

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