いわゆる茶アザ
私が思うこのレーザーの最大の利点は色素沈着が出にくいということです。
「え?それだけ?」と思われるかもしれませんが、じつはこれ凄いことなのですよ。
そもそもレーザーは狙った標的以外の周囲にも少なからず影響を与えてしまいます。もの凄くざっくり言うとピコは標的にだけエネルギーを集中できるので色素沈着が出にくいし(←「出ない」とは言っていません。ここ大事!)、刺青に対しても従来のレーザーよりも効果が高いわけです。
特に刺青に関してはこれまでの約半分の治療回数で済むこともあるような印象を個人的には持っています。ただ、やはり何色でも大丈夫とまではいかないようです。
ここで覚えておきたいのは、レーザーの発振技術としてはピコは新しい(といっても既に登場から数年経ちますが)のですが、レーザー光自体はそうではないので、現在何種類かのピコレーザーがあるとはいえ各々の光が到達できる深さは従来と変わらないということです。したがってあまりに深くまで入っている刺青はピコでも中途半端にしか取れません。
「な〜んだ、そうなのか」ということではありません。ピコレーザーは良いレーザーだと思います。ただ、ピコでもダメなものはダメだということです。