ボトックス注射で知っておきたいこと
まずおさらさいです。
もの凄く簡単に言いますと、ボトックスとは神経から筋肉への「収縮しなさい!」という指令(信号)をブロックしたり、神経から汗腺への「汗を出しなさい!」という指令をブロックしてくれる薬です。なので、表情ジワや多汗症の治療として使用されているわけです。
で、じつは症状の程度が同じような人でも、非常によく効く人と稀ですがまぁまぁの人がおられるのです。これは事前に分るものではなくて注射後の経過で初めて分かります。もちろん注射している薬剤量は同じですよ。多分これはある程度以上の美容医療の臨床経験がある医師ならば感じていることではないかなと思います。
「薬なんだからそりゃそうでしょ」と言えば確かにそうなのですが・・・ちなみに全然効かないという人は今のところ見たことがありません。
個人的な印象ですが、この「まぁまぁタイプの人」の場合は効き目が弱いというより、効果が切れ始めるのが通常より少し早いかな?という感じがします。
だからといって短期間に注射を繰り返すと今度は薬に慣れてしまい本当の意味で効きにくくなってしまう恐れがあるため、これは避けなければいけません。
ではこの「まぁまぁタイプの人」にはボトックスは使用できないのか?というと、私はそうは思いません。
効果の持続期間が短めというのは残念と言えば残念なのですが、まずはボトックスが最善ということも現実としてありますので、そのうえで何らかのプラスαを考える必要があると思います。