コラム
レーザーして初めてわかることがある
2020年7月4日
正直、どうしても見た目だけでは判別できないことが私にもあります。小さなシミだと思ったものがじつは色の薄いホクロだったとか、じつはADMだったとか、レーザーをして初めてハッキリとすることが実際にあります。
いわゆる普通のシミ(老人性色素斑)ならばQスイッチルビーレーザーをすると約1週間のかさぶたを経て取れます。かさぶたが取れるとその下にはやや赤みがあってもシミはありません。仮にその後数週間以内に色素沈着が出たとしても時間が経つほどに薄くなって行きます。
ホクロの場合はかさぶたが取れた直後もよく見るとまだメラニンが残っています。
ADMはシミと同じような経過をたどりますが、レーザー後の炎症性色素沈着が必ず出てくるのと、多くの場合その色は濃いためレーザー前よりも目立ちます。この色素沈着はシミの場合よりも長引く傾向がありますが数ヶ月以内には薄くなります。しかしその時期でもまだメラニンは真皮に残っているので繰り返しレーザーが必要になります。
じつはこのように実際に治療することでしか確定できないことというのがあります。これは不要な寄り道をしたわけではなく決して無駄なことではありません。何者かがはっきりとすれば以後の治療計画がより明確になるので、それをもとに進めることになります。
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