いわゆる茶アザ
美肌治療、特に肝斑に対する治療のひとつとして一時期かなり注目を浴びた(と私は思っていますが)レーザートーニングについて自分の考えをお話ししたいと思います。
理由① 先にやるべきことが他にいくらでもあるから。
理由② レーザーだけで綺麗になった症例を知らないから。
まずは2つまとめて書きましたが、他の治療を何もせずにレーザーだけ当てて改善した症例を見た記憶がないのです。改善例として発表されたものも結局飲み薬その他の併用治療を何かしら行なっているものがほとんどだったように記憶しています。つまりレーザートーニングは切り札的治療ではなく「やってみたら良かった」的な治療なんだろうなと解釈したのです。とはいえ結果オーライなら別にそれでもいいんじゃないかと思うのも正直なところです。大きな問題が生じなければ、ですけど(③に続く)。
理由③副作用の報告を耳にするようになったから。
どんな治療でも主作用があれば副作用があります。言い換えれば副作用が全くない治療は効果もないとさえ思っています。そういう意味では副作用があること自体は特別に悪いことではないと思いますが、私が特にこれは困るなと感じたのはリバウンドと白斑の2つでした。前者は治療を中断するとかえって悪化したというもので、後者は部分的ながら色が抜けすぎたというものでした。これがレーザートーニングだけが原因だと断言できる根拠を私は持っていませんが怖いなと感じたわけでして。
結局、自分が納得できていない、つまり「よくわからなくて怖いから」レーザートーニングをしなかったわけです。そして今もその考えは変わっていません。