いわゆる茶アザ
鏡を見ていると耳の前と頬骨の間あたりになんとなくシミがあるように見えることがありませんか?
「なんとなく」というところがポイントですよ。明らかにはっきりしたシミがある場合は除きます。
このエリアは正面の鏡で見ようとすると斜めにしか見えませんし、合わせ鏡を駆使しても目線の向きには限界がるのでやはり真横から見るのは困難です。(スマホで横顔を撮影してもらいその写真を見るという手がありますが)
自分の目線と人から見た目線は違うので同じように見えるとは限りません。実際、診察で私が真横から拝見するとご本人が言われるようなシミが見当たらないことがあります。仮にあっても非常に薄いか小さいものが数個あるだけということが珍しくありません。
こうしたものがご本人の目線で見ると光の当たり具合と相まって1つのシミに見えるわけです。
あるいはこの部分が少し凹んでいるためにわずかに影ができやすいため、それが薄っすらとしたシミに見えることもあります。この場合は斜めからの目線で顕著になる傾向があります。極端な例を出すとデーモン小暮閣下の頬みたいなことです。ま、あれは塗ってますけどね。おっと、あれは素顔だったか・・・。
それはさておき。
微妙ではっきりしないシミほどレーザー治療後の色素沈着の方が目立ってしまう場合があるので、まずはレチノールとハイドロキノンを塗ることから始めるか、レーザーしたとしてもかさぶたが取れる前から既に塗り薬を使うことをお勧めしています。
程度が少しであれ凹みが主な原因の場合はPRPF治療で周囲との高さを揃えるようにします。
「シミがあるように見える」というエリアを闇雲にレーザーするのは個人的にお勧めできません。