コラム
レーザー治療の間隔には理由がある
2020年1月11日
ホクロや刺青のレーザー治療を例にとって説明しましょう。
メラニンや刺青の色素にレーザーが当たってもそれが急にパッと消えてなくなるわけではなくて、まず粉々に破壊つまり粉砕されます。ただ、粉砕されただけでまだそこに残ったままなので外見上色の変化は大してありません。
この粉砕されたものは身体にとってはいわばゴミのようなもので不用品です。人体にはマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる掃除係が存在しており、人体のどこかにゴミが出るとこのマクロファージが集まってきて掃除を始める仕組みになっています。そしてこの段階まで来て初めて色が薄くなり始めるわけです。つまり掃除がある程度進まないと色は薄くならないのです。その掃除がひと段落したな、というタイミングで次のレーザー治療を行ないます。こうしないといつまでたっても次のステップには進まないのです。
おわかりいただけましたか?
焦ってレーザー治療の間隔を狭めても残っている色が邪魔をしてそれよりも深い部分にはレーザーのエネルギーが及ばないのです。
全然意味なし。ということですね。
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